二階堂和美 nikaido kazumi

diary

2010.04.17

おばちゃんたちが・・・

どうしよう
わたしがうかうかしている間に
一緒に歌って踊ったあのおばちゃんたちが
どう見ても虐げられている
うわーん どうしよう
どうしたらいいんだ
あした中国電力に抗議の電話をかけよう
「インターネットで現地リポートの写真を見ました
あんなやり方はおかしいと思います」
何十回も
ファックスも
もっと頭のいい方法を教えてください
たのむ。ca3a0287.jpg
わたしにはわからないよ
知恵を貸してください

島根の原発では
3月、123カ所の点検漏れが発覚した上、
数日前、その責任者が自殺(?)している
なんて不気味なニュース
絶対やばいやんか

どうしてこうなるのだろう

そういうあんたも電気使うんでしょ?とかいう切り返しは今別問題

「東京原発」って役所広司さんやら吉田日出子さんやらかなり豪華キャストの映画を
こないだ再上映でみたのだけど、あの映画、是非多くの人に見て欲しい。
2005年に作られた映画。
「東京原発」オフィシャルサイト

私は今、週末のイベント「堂脈」のことやらアルバムsoloのことやらを書こうと思って
ネットを開いた。
でも上関原発反対の署名を集めさせてもらったお礼や報告も書いてなかった、と思って
みなさんからいただいた署名は、3月末〆で確かに送りました、ということ、
ライブ会場各地で署名してくれた皆さんにほんとにありがとうという感謝と
北海道の水玉さがしのよしこちゃんが100人以上もの署名を集めてくれた感動、
直接送ってきてくれた友人たちへもありがとう、と伝えたい
でもそのまえに、現状はどうなっているのか最近の動きを知らないままだ、とハッとして
探してみたらこんなニュースにぶつかってガーンとなっている今

もうなにが大事なのかわからなくなってくる
どうしよう

きちんと情報をあつめることと、実働することとはどちらが大事なのか?
実働とは何を指すのか?

時間をかけてる暇がない・・・
この反対は、まちがってない、とわたしは信じている

まずは中電に電話じゃないか、というのが今夜の判断。

ショックを受けた情報源はここでした
http://iwaijima.jugem.jp/
http://radio-active.cocolog-nifty.com/blog/

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2010.04.15

時は流れている

東京に5泊して今日帰宅
駅のプラットホームに入る直前、新幹線からマツダスタジアムが見える
試合をしていた
ゴールデンタイムに帰ってくることもあまりなかったんだろう シーズンもあるし
試合をしている最中にここを通るのはたぶんはじめてだった
新幹線客にアピール 「0対3」 ヤクルト戦
客席ガラガラやんか、ほんまにこれ試合中かいな
でもなんとなくナイターやってるリアリティがよかった
在来線に乗り継いでさらに小一時間揺られた後
タクシーに乗ったらやっぱりラジオ中継
運転手さんに「何対何になった?」と聞いてみようかとよぎったけどやめて降りて
家ん中入ったら、おとうさんが焼酎飲みながら見よった
テレビ画面では、ちょうど「5」という数字が回転していた
お!進んでる
時間は進んでいる
時は必ず流れている
と思った
あと1回 というところで中継が終わって お父さんが寝に帰っていった
消されたテレビのスイッチをなんとなくもう一回入れたら
ジムキャリーの映画がはじまるところだったのでつい観た
ジムキャリー
やっぱりジムキャリーだよ
やっぱりジムキャリーだ
ジムキャリー
惚れ惚れする
carp-kun.jpg

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2010.03.12

ANVILが

昨秋に東京で見た友人が絶賛していた映画「ANVIL」が
わが横川シネマにも来ていて、見ねば見ねばとようやく見にいったら
これが・・・よすぎました。
終わった後も、しばらく嗚咽がとまらない
明日(今日12日)までなので、朝昼晩3回あるから、20:50の回もあるから
広島の方もご遠方の方も、行けたら是非見にいって!!!
横川シネマ
ダスティン・ホフマンのコメントは大げさじゃないです
なんていい映画なんだ
おもいのたけは、またあらためて

もう先週から、サーカスで泣くわ、映画で泣くわ
なんかよう泣きよります

いろいろ書きたいんですが
締め切り近いのがあるのでそっちさきやります

ANVILって かわいい毛糸屋さんの名前にそんなのがあったような

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2010.02.22

大山超えて

堂脈、「solo」、スコットランドツアー、イワト、そして絵かき歌ライブと
冬の大きな山を越しました。
あれからまだ1週間以内くらいかと思っていたら、結構過ぎてた

絵かき歌山は厳しい山だった
ほんとに、前5日間くらいは容量オーバーで頭が破れそうだった
後頭部の下の方がほんとに痛くて重くて それって何をつかさどるところだったんだろう
でも終わってみれば、やらせてもらえてよかったなあ
おちついてみると、もっとよさそうなアイデアがいろいろ浮かぶ
はじめてのことというのはそういうものだろう
そのうちアニメーションにしたいと思っています
なんでこのメンバーだったんだろうというおもしろさがあった
それも冷静に判断してなかったからこそのありえなさがあってよかった
東京でもこのメンバーで再演したいと思っています

終わって翌日、開放感に満ちて帰る帰路、
高速道路で車線変更禁止で覆面に捕まって
「1年以内に何か違反をしましたか」と問われ
ちょうど363日前にしていた 惜しい
去年の誕生日、一方通行逆送を自転車に乗ったおまわりさんに見られていた
生年月日を尋ねられ、「2月14日です」「・・・(ん?)今日ですか?」。
それでも見逃してはくれないものです つい状況のあほらしさに笑ってしまってるからかな
そういえばこないだイギリスで入国審査の時、
PAさんと二人で、質問に英語でうまく答えられずについ笑ってしまったら厳しく怒られた。
笑ってはいけないことも時々ある
こないだ財布と一緒に免許証をなくしたのも更新受付開始の直前で
うーん、ばからしいと思いながら講習受ける暇がなくて再交付したり
しょうもないお金の落とし方が多い年始めであります

そんな山を越えて、寝て起きたら、オリンピックが始まった模様
つい開会式を眺めてぼさーっと過ごす 長い 長すぎる それより聖火リレーの模様の編集映像をもうちょっと長く見せてもいいんじゃないか?と思った 退屈だなあと思いながら なんかテレビを見るというのは余裕のあるときの象徴のような感じがして、実行。
あと映画を観るというのも同じ。ロンドン行き飛行機内で見てすごくよかったディズニー映画「カールじいさんの空とぶ家」を、甥っ子と姪っ子を連れて見にいく。最初の数分で、こどもから一気にじいさんになる、あの台詞なく進むシーンにノックアウトされた。原語の英語のまま見たのだけれど、相手役の女の子の声がすごい魅力的だなあと思っていたら、その後台詞ないまま死んでしまった。衝撃。事前にストーリー知らなくてよかったなあ。
あとテレビでやってた「ガンジー」も見た。「ハンサムスーツ」も見た。
「風の谷のナウシカ」も途中まで見た。ナウシカの声も顔もキャラもやばいが音楽がやばいなああれは。心がざわざわしすぎる。引き込まれすぎる。あの映画は麻薬じみている。恐ろしくてまともに通して見たことがない。途中から、とか途中まで、とかばかり。結局そうやって断片でテレビで何回か見ている。いいかげん、まともに見たい。とは思っている。
どうもDVDで見るのがあまり好きではない。横川シネマの10周年記念本にも書いたけれど、映画に、こちらの都合で一時停止できる便利さがあってはならない、となんとなく思っている。今日見ないと、またいつ見られるかわからないという感覚においては、映画館で見るのの次に支配的な、テレビ放映のほうが、煩わしいコマーシャルがあるデメリットを差し引いても、分があるような気がする。

昨日、広島現代美術館で見た「一人快芸術」という展覧会がすごく面白かった。どれもよかった。
中でも、電車の写真を撮ってた並木運美さん、新聞紙に自画像を描いてた吉村芳生さんはやっぱりすごいと思った。この展覧会、普通は作品の横にタイトルと制作年、画材が書いてあるだけなところが多いけれど、その横に作家の生年月日や経歴などが添えてあるのがとても親切だと思った。読みたくない人は読まなければいいけど、わたしは面白いなと思ったらもっと知りたいから読む。面白くないけどなと思ったら、でもなんか面白いところがあるんじゃないかと探したくてやっぱり読む。カタログを買うといつでも読めると思って読まないけど、あそこでなら読む。CDも、買うとライナー読まないけど、お店のキャプションは読む。岡啓輔さんの紹介文を読みながらあれ?岡画朗?の、岡さんなら知ってるじゃん私、へえ~なんか嬉しいなあ!と思っていたら出口で本人に会った。憶えていてくれた。話をしながら歩いた。おもしろかった。展覧会は今日終わった。「明日マイアミがここでライブするよ」なんていうから今日も行った。旧友に会えて嬉しかった。そういえばこないだ渋谷のホームで小川てつオくんにも会った。二言三言しゃべったが、彼は私のことわかっていなかったかもしれないな。ばったり会うと一瞬誰かわからないことがある。ライブ会場で会う人にもよくある。そういえば、エゴのよっちゃんとも羽田に向かう電車の中で会ったことがある。私が座って1分後くらいに、ふわっとした色使いとテクスチャーの人が乗ってきて目の前に座った。あれ?て思うけどちょっと自信がなくて、相手がこちらに反応があってはじめて、あ、当たり!と思う。空港でハンバーガーを一緒に食べた。初めてふたりきりで食事をしてなんか楽しかった。あれは9月だったっけな。その後o’eastのライブに来てくれて、ハモりやってみたいねんって年末エゴワンマンに誘ってくれた。
こないだイワトのワンマンに、ボーズさんとかわなべひろしさんが来てくださった。あんな長いライブに付き合わせてしまって恐縮ではあったが、ものすごく嬉しかった。ボーズさんが私の歌うのを聞いてくれているとか、スペシャルすぎてもうわからない。
なんか自分に関係してくださる方のお名前を名指しで書き連ねてしまって、みなさん現役でいらっしゃるのに公開しては失礼なこともあるかもしれず、すみません。そういえば先週見た、90才で現役のバンドネオン奏者であられる、佐川峯さんのライブでも往年の友人知人のエピソードMCが炸裂していた。佐川さんは演奏の合間合間に、下町江戸弁で「この年でバンドネオンしいてるのは」と、「弾いてる」を「しいてる」「しいてる」いいながら、李香蘭さんのバックで演奏してたとか、淡谷のり子さんに誘われたとか、出てくる名前がいちいちビッグネームで、自慢話ではあるけれども上手に自分をおとしながら敬ってお話しなさる。もう亡くなった方ばかりで、嘘でもほんとでも、他に聞ける人もいない。演奏が上手いか下手かなんかはもはやわからないが、その人が今、目の前にいて、演奏しているってことがすごい。しかもこの江戸っ子がなぜか広島に住んでいるという。新曲の「ふりむけばタンゴ」という曲へ五木寛之さんが歌詞をつけてくださった、まあだれかが歌ってくれてそのうち出ると思いますからよろしく、と言っておられたが、その歌い手として適任はたぶん私じゃあないか?などと内心思った。
その佐川さん、後継者がいないと寂しそうに言っておられた。お金はかからない、楽器はあと5つあるから大丈夫、お月謝とかもいらないですよ、その代わり私がいいというまで帰さないけどね、といっておられた。そんなそこいらの習い事じゃあないんだよ、と。この楽器を弾(し)いてみたいと思う人(しと)があったらいくらでも教えますから、そういう人(しと)がいたら連絡ください名刺を渡しますから、と
そういえば、9月にオーストラリアでライブを見た、ヴァン・ダイク・パークス氏も名刺を配っていた。私ももらった。私たちが日本から来たと言うと、日本は私は好きだよ~日本といえばhosonoがすばらしい音楽家だよね、というようなこと、他にもたこやきがどうだとか、なんか日本の民話の話をしてくれたり、ライブ前なのにいろいろお話してくれた。ピアノのタッチがものすごく力強くてびっくりした。
というわけで、佐川峯さんに弟子入りしたいという方があったら、是非ご本人か私かにご連絡ください。

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2010.02.09

新曲11曲

うたのイワトではほんとにありがとう
ご挨拶いろいろはさておきまして
あのあと
2/11の絵かきうたライブのために
全精力注ぎました
メンバーみんなの協力のおかげで
絵かき歌11曲が書き下ろされます
うしろあたまが今破れそう 痛いよう 痛いよう もう寝よう
だけど いいんじゃないかなあ これは
久しぶりにスケッチブックに絵を描いてはめくり描いてはめくり
田口さんのレコード寄席もあるなんて
あまりに山奥で お客さん来てくれるのかな
まあお客さんがたとえお一人でも全力でやりますよ
近県の方は是非
無料です

あ、通常のライブセットもやると以前書いていたけど
今回は絵かきうたに全てを注ぎます

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2010.01.16

都会

円盤ジャンボリー楽しかった。都会って思った。
町や駅やを見てもだけど、人と会って痛感。ショックなくらいだ。
ぽろりと、相談とも近況ともなく話をすると
ぽぽぽぽぽん!っとおもしろいアイデアが返ってくる。
この感じ。都会!
円ジャンに集まっている人がとりわけ面白い人らっていうことでもあるのだろうけど
今回デュオでやらせてもらった植野さんにいたっては、もうお兄ちゃんみたい。
お兄ちゃん以上にお兄ちゃん。比べるお兄ちゃんはいないけど・・・なんて頼もしいのだ。
共演させていただいた、かえる目 の細馬宏通さんとお話をするのもとても面白い。
私の希望で、「とんかつ岬」を歌わせてもらった。一聴したときからいい曲だなあと感動した。
調子に乗って書き下ろしを頼んでみたら「燃焼のブルース」という濃いのが来た。
絶対自分では書けない。これが歌手の醍醐味。
かえる目さんとちゃんと向き合えたのはライターの近藤チマメさんのおかげ。
そんで田口さんは、やっぱりすごい。
たくさんの旧友に会い、とても和んだ。
いい東京だった。
おかげで、おもしろそうなことが来月出来そうです@山口県秋吉台国際芸術村。
絵を描きながら歌うんです。2/11です。詳細は近日中に発表します。

ところで、その円盤ジャンボリーにも出演していた、NEWDAYが来週広島に来ます。
それで前座をさせてもらいます。詳しくはNEWSをご参照ください。

東京へ、携帯の充電器を忘れてきたので、リハが終わってドンキホーテへ買いに行き、
いったんレジを済ませた後、「燃焼のブルース」のためにシルクハットをうろうろ探し、さあ買おうとレジに持って行ったら、財布がなかった。手に持っていたはずの財布が。充電器を買って、わずか20分くらいの出来事。充電の切れた携帯電話も楽屋に置いてきていた。
ふと客観的にその環境を見渡して、うわあ・・・渋谷のドンキって、条件最悪。
と思って頭がテレビドラマっぽくなった。
本番は始まっている。誰かに連絡をとらねばと思いながら電話はないし、一刻も早く店内の通ったルートを逆送したいし、店員さんに尋ねもしたいし。しばらく這いずり回って探したが、見つけたのは100円玉ひとつ。
のんきに帽子を試着している横で持って行かれたとしたらなんて間抜けなんでしょう。
都会。

その間抜けな話を聞いて、以前、ご自身の美術作品のBGMに私の音源を使ってくださっていた八谷和彦さんが、使用料を発生させて手渡してくださった。わたしもこういう人になりたい。
翌日、恵比寿のタイ屋台料理屋で、封筒からお金を出して払っていたら、タイ人のおばちゃんが状況を察知し、象のキーホルダーをくれた。
他の場所でも封筒からお金を出して払ったが、「それ、どしたん?」と声をかけてくれた人はあのおばちゃんだけだった。

新しい財布、新しい健康保険証、新しい運転免許証。カードはまだない。

あの切符でだれか旅行に行っただろうか。

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2010.01.02

2010年明けて

20091231.jpg
大晦日から元旦にかけて、広島あたりはうっすらとした雪景色に月の輝く夜空でした。
あけましておめでとうございます。皆さんの年の瀬、年明けはいかがだったでしょうか。
わたしは12月、かなり凝縮された日々を送りました。報恩講、NO NUKES、堂脈、レコーディング・・・
なかでもEGO-WRAPPIN’のライブへゲスト参加させていただいたのは、楽しくもあり、いろいろ思うところもあり、とてもいい経験をさせてもらった。ボーカルのよっちゃんとは、きちんと話したのは2008年のダブルフェイマスの25thライブの時で、決して古いつきあいではないのに、どこか親近感を感じるところがあり、歌い手としてお互いリスペクトをしつつ、って私が言うとおこがましく聞こえるかもしれないけれど、でもおかげで私は自分の立ち位置というかやるべきことというか、そういうのも確認できたような気がした。彼女はほんとうにかっこいい歌い手だ。同い年で誕生日も10日余りしか離れていないというようなことも、こじつけとしては興味深い。一緒に歌えてほんとに嬉しかった。リハーサルから本番終了まで、いろいろ挟まっていたのでかなりハードではあったが、それゆえ夢のような日々だった。
リハーサルの日にも千秋楽の翌日も、ご門徒さんが亡くなられ、お通夜や葬儀が合い重なった。人は死ぬ日を選べない。生まれる日も選べない。ただ、お通夜や葬儀に関しては、本来もっと融通の利くものであったのではないかと思う。今のように形式的になったことに対しては多くの疑問を抱くと共に、僧侶の歴史に反省も多いが、それはつまり自分の生き方への疑問でもあり、これからの一歩一歩がすべてそれにつながる。というかそれそのものが私の人生となっていくのは当たり前のことでもあるんだよね。
大晦日に、バンバンバザールさんのカウントダウンイベントに出演させてもらった。初めて、大晦日にライブをした。早めの7時台に演奏させてもらったのち、あわただしく移動しながら、昔のレコード大賞と紅白のはしごをする歌手のような気分を勝手に味わわせてもらいつつ、しかし、はしごして帰ったお寺では、鐘をつきに集まる方の人数もテンションも、ライブのそれとは全く違っていて、しかしそのギャップにも随分慣れて、慣れることの強さと怖さとをぼんやりと思い、しかしこの雰囲気が嫌いではない。がなんとなく走り続けている心地から戻って来れていない感じがして、フィックスするために写真を撮ってもらう。身体が冷えた。熱燗をコップでくらって寝る大晦日の夜。
元旦は親戚が集まっている中、パソコンに向かう仕事をするのも気がひけ、接待を装って従兄弟たちと「THIS IS IT」を見にいった。
ちなみにレコーディングというのは、自作曲を弾き語りで歌ってみました。これに関してはまた後日。

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2009.12.12

秘蔵映像

うける!こないだの祝島でのライブの様子が編集済みでYOUTUBEにアップされてる。
見ながら、あの日の笑いがいくらでも復活してきて笑える なんじゃこりゃ あーおかしい

WEBをつくってくれてるいのっちが教えてくれました。libraryにも貼ってもらいますが
とりあえず、こちらからどうぞ! 楽しい餅巻きの様子も見れます
祝島島民の会blog
もう、こうして写真に写っているおばちゃんをみて、ああ、ゆみちゃんや、とかわかるようになってしまった。既に情がうつっている。「平和」ってこうやって情を移して戦争する気がなくなる状態をキープすることじゃろうとかこどもみたいな発想しかできませんが
今朝の新聞を見れば、オバマ氏の平和賞の演説に関連して、核廃絶の言葉の裏には自国を守る意味合いしかない、核の恐ろしさとかを思ってのことではないところに注意がいる、とかなんとかの社説やら見解が載ってまして、ああそういう見方ができるのかと
わたしなんかはあほなので、ものごとの裏まで読めませんが 深読みしないで信じる力っていうのが一番強いんじゃあないかしら それが時々悪い方に働くこともあるだろうけれど、いいように働いたらいいんじゃあないかしら いいように働くためには私は情がうつるってことが重要な気もする 情を移すとかは、仏教では執着であり煩悩であり、悪いこととされていますが、浄土真宗ではそんな煩悩ひっくるめて全部受け入れてくれるのが阿弥陀仏と説いてあって、別に阿弥陀仏が実在するかとか信じるかとかいう話ではなくて、おーなるほど、と私が思えたら、それを考え出してくれた道順が既に情にあふれていると思うわけで、そしたらそんなんよくもまあ一生懸命考えてくれたもんだわ、と思ってありがたく思える、と私の受け止め方はいまんとこはまあそんな感じなんだ~(サニーデイサービス)です。こうやってそのフレーズをいおうとしたときにふっと重なって出てくる歌ってすばらしいですね

さてあしたは、その祝島のみなさんががんばって反対活動し続けているのに触発された広島のカフェや映画館やレコード店やいろんなお店の人たちが、少しでも盛り上げようと企画されたNO NUKES RELAYのイベントです。広島の人にとっては、おっちゃんおばちゃんに”情を移して”だけではない理由があって、山口県のその島に建てられようとしている原子力発電所は、主に広島県の電気をまかなうためというではないか。そんなん申しわけなさすぎます。だけじゃない、もし事故起きたら、私は被害を受ける圏内に住んでいる。核は、爆弾は言わずもがな、平和利用だってしない方がいいはず。とにかくなくなったほうがいい。電気が足りないなら別の方法を考えた方がいい。27年前に計画されたときには思いつかなかったような方法が現代には必ずある。ここ上関に限らず、全国、世界中の原発建設が中止されることを願って、実現させたいと私は思います。是非全国の皆さんもご協力お願いしたいです。今日はちょっと強く出てみました。
署名用紙はプリントアウトできます。PDF
全国署名の詳細
もし集めてくださった用紙をライブの時にでも私のスタッフに渡してくれたら、
私が責任持って渡します。2010年3月31日に提出だからその前までに。

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2009.12.04

イエイ!イエイ!オー!

前の日記の追記です。

気づいたことがありました。
原発反対デモの様子はまさにイズミちゃんのレポの通りですが、もうひとつ。
そのかけ声、「エイ、エイ、オー」の、最初の「エイ、」を聞いたとき「イエイ!」だと思って耳を疑った。「美しい海を守ろ~う!イエイ!」とな?!なんてしゃれたコール・アンド・レスポンス!と思ったら、「エイエイオー」だったわけですが、なるほど、ついライブのかけ声で「イエイ!」って言ってしまう血は、ここに素養があったのだ!と深く納得したのでした。

ところで、このところ一時的にボリュームのある読み物が続く感がありますが・・・
Daily Vitaminsのインタビューも、どうぞおヒマの時に読んでみてくださると嬉しいです。

でも、こないだ、金沢の古本屋あうん堂の店主、本多さんが書いていた、

「アーティストを知るにはその作品(ミュージシャンならば「ライブ」)を見てからだとしみじみ思って映画館を出る。」

と。THIS IS ITを見に行かれた感想として。
だから、
私の稚文など無理に読まなくてもいいのです。
という話。

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2009.12.03

鉄は熱いうちに打て

iwaishima_live_091130.jpg夏に、近所のおっちゃんたちが家におしかけてきて納涼祭の出演依頼のあった話を書いたが、あれは結果大盛りあがりで、最後のおっちゃん挨拶では「後援会を発足させようじゃありませんか!」となったり、翌週自治会長さんから、私の紹介文を回覧板でまわしたいから、これでいいか?と原稿を見せに来られたり、それはそれは結構な評判で、戸惑うところももちろんあるにはあったけれども、しかし私はこのことで、なにかつっかえていた板のようなものが、ひとつ突破されたような、すがすがしさを身に感じていた。

人に喜んでもらうことを自らの喜びとすることに、一度挫折を感じていた私は、そこから逃げすぎていたのかもしれない。やっぱり喜んでもらえるっていうのは、こちらの力になる。力をもらったら、それをまたお返ししたくなる。

その時の手応えが、今回の島慰問へと繋がった。

島行ってよかった。とっても楽しかった。大盛り上がりだった。そういう人らのはずだ、と思ったから「行こう」と決意したのではあったが、だいたい何でも、ショックを受けないように悪い方の予想も常にたてておく癖があるので、もし、島の人たちが、思っている以上にふさぎ込んでしまっていたら、私の歌などではなんの役にも立たぬ覚悟もしていた。だがそんな心配をよそに、今回は完全にいい方の予想に振り切った。ともかく風船の栓を放したような笑いの爆発力。突破されすぎてどう収集つけたらいいかわからなくて、さじを投げて、一緒にバカ笑いの渦に乗っかって、まるでクジラの噴水の上に押し上げられたような感覚だった。
思い出すだけで、ケケケ、イヒヒと笑みがこぼれるほどおもろかった。

ありがたいことに、私がレポするまでもなく、3名の方が書いてくれている。

同行してくれた、ヲルガン座のゴトウイズミさん

島出身の女の子、あっこちゃん

横川シネマ支配人の溝口さん

そもそもこの原発問題をここ最近、急に意識し始めた大きなきっかけとして、来週12日に尾道で行われるライブの出演依頼があった。このイベントは、今回一緒に行ってくれたイズミちゃんが発起人となって動き始めた「NO NUKES RELAY」の一環。そのイズミちゃんとこの経験を共有できたことが因縁深い。
あっこちゃんは、島の出身で、お父さんやお兄さんが島で先頭に立って原発をたてさせない活動をしている。島のおばちゃん、おじちゃんたちのバカ盛り上がりの様子を「恥ずかしい~!」としきりに言っていたのは、あっこちゃんにとって、そのおばちゃんたちがみんな家族同様だからなんだと思った。
先月14日、ドキュメンタリー番組を見た翌日、横川シネマへ「堂脈」の宣伝がてらに寄った際、「慰問したいと思ったわ」と口走ったのを溝口さんに拾われ、1週間を切ってからの電話で「月曜ならこんどの月曜しか空いてない」と冗談半分に言ったのを、これもそのまま拾われ、トントンと決定。
今回のガス抜き(?)ライブがこんなにもスピード決定したのは、溝さんとあっこちゃんの行動力のおかげ。あと、電話。急ぐ用事は電話。思ってもいないスピードで転がるのはたいてい電話。電話はだから怖いのだが、このスピード感が、この一件を私に、よけいに面白く感じさせているのだとも思う。ころころころと転がるおもしろさ。気持ちよさ。頼もしさ。
鉄は熱いうちに打て。

ライブは、あまりの盛り上がりに、私の声は消されたい放題。「買物ブギー」がこれほど歌い甲斐がなかったこともない。がそれは逆に新鮮だった。この異様な盛り上がりの渦の中にいて、私の声は聞こえてはいないけれど、この渦のきっかけを作っているのが自分であることは間違いないという自負。みんなが笑っている対象は、わたしの横で仮装して踊っているおばちゃんなのだが、おばちゃんは私という存在があって、あれをやれている。この責任感は、家族の中での責任感にも似ていて、表で主役を張るよりもむしろ強く感じる種のもので、もしかして私は普段歌手で前に立っているから感じる機会が少ないが、歌を支えて演奏している人、ドラムの人、ベースの人達が感じている満足感とも似ているのかもしれないと思った。

さすがに「愛燦々」の1番の歌い終わりで仮装婆が乱入してきた時は、おい~今だけはちがうやろ!て、これ古い表現で言えば「ずっこけ」たけれど、「悲しい酒」のセリフのあとに「よっ!お嬢!(美空ひばりさんがファンの間で呼ばれていた愛称)」とかけ声が飛んできたり、本物の紙テープがばんばん投げ込まれたりといったことは初めての体験であり、パロディと紙一重であっても、子どものころからものまねばかりしていた私にとって、それはそれで初めて味わう感動があった。
とにかく、今回は島のおばちゃんたちに、おそらく本来の性分であろう、ガハガハっとした明るさ全開になってもらいたかったのが目的で、それが私の思惑を遙かに超えて開いてくれたようだったので、それはもう、ほんとに本望以上のことだった。
中には、もっとじっくり聴きたかった、なんて言ってくださる方もいたり、笑いをかっさらっていったおばちゃん(たみちゃん)も、他の人に注意されたのか、終演後も翌朝も、私たちのそばに駆け寄ってきてくれ「じゃまぁして悪かったね、あがぁなぁして、いけんかった?気ぃ悪ぅした?ごめんよ!許してよ!また来てよ!」と何度も何度も気使ってくれた。いやいや、あれがよかったのです!

面白かった。心に風穴が通った。楽しんでもらおうと思って行ったのに、元気をもらったのはこちらのほうだった。
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このアホなほどのユーモアと人情パワーが、電力会社を手こずらせているのだと思った。そのパワーは、地球と直に繋がっている生活から得られるものだと思った。

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朝一番の船で本土に戻る私たちを、朝一番の船で新聞が届くのを待つおばちゃんたちに見送られ、日の出前の半球の空の内側で、水平な水面に滑り出した。船内では5人でトランプ遊び、朝から「神経衰弱」。そして私は帰宅後、葬儀へお勤めに行った。

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