ある日は曲作りやライブに勤しみ、ある日は寺の仕事に追われ、またある日は子どもとの会話を楽しむ。歌手として、僧侶として、母として、娘として、くるくると役割を変えながら、ままならない日常を仏教の教えとともに生きていく。
故郷・広島で浄土真宗の僧侶としても活動する歌手・二階堂和美が、初めて自身の「生活」と向きあった珠玉のエッセイ集。
▼目次
まえがき
1 広島で暮らして
2 いのちの記憶の物語
3 広がる世界
4 僧侶と歌い手
あとがき
<本文より>
「仏法にめざめる姿というのは、断捨離とは違う。愚かな自分から抜け出せないことを認めて、全部抱えて生きてく。それをそのまま救ってくださる仏さまがあることを有り難く味わわせていただく生き方である。などと、片付かない自分の生活を言い訳にしてこじつけているだけである。なんまんだぶ。」
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