二階堂和美 nikaido kazumi

diary

2019.05.27

『二階堂和美と渋谷毅』

今はすっかり手ぶらで歌うことが多くなったが、学生時代にやっていたバンドが崩壊して一人で活動を始めた1997年から2008年頃まで、主にアコースティックギターを抱えて歌っていた。ソロなのをいいことにいろんなジャンルのいろんな方と一緒に演奏した。自分の持ち曲も抽象的なものが多かったので、むしろそうやって色を変えてもらうことを楽しんでいた。
その中でも多くのライブをともにしていたのが渋谷毅さんだ。ほかの共演者と比べると圧倒的に先輩。とある方に紹介され、私は当時自分の最新作であった2001年リリースの『たねⅠ』というミニアルバムを自己紹介がてらお渡しした。それから何年か経って、まるで昨日のことのように「CD聴きました。おもしろかったです。ご一緒できるといいですね」といった旨のメールをいただいた。そのひょうひょうとした感じこそが渋谷さんだ。
2005~08年頃、お互いに呼び合いあちこちでご一緒した。それなのに一緒に曲を作る、ということをしていなかった。『二階堂和美のアルバム』や『ハミング・スイッチ』などのアルバムで演奏いただいた曲はあるけれど、ゼロから一緒に作った曲がない。そのうちに、とか思っているうちに時が経った。

今年は1stアルバムを出してから20年という節目の年でもある。今、なにかやるとしたらもうこれしかない。けれど基本的に受け身な二人。思いはあれど他のことが毎日を埋めつくして後回し。じゃあ毎日の中に強制的に組み込もう。ということで先にライブを組んだ。それが今回の公演だ。

『にじみ』の時にもリリースの前年「アルバム着手記念ライブ」というのをした。こういうことをしないと腰が上がらない。渋谷さんは別に新しい曲を作ることにはこだわっていないかもしれない。でも以前言われたことが気にかかっている。「もっと二階堂さんに合いそうな曲がありそうなんだけど」と。それってどんな曲なんだろう?渋谷さんはそう感じてくれたことさえきっと覚えていない。でもそれが知りたい。

二階堂和美

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2019.01.25

『負うて抱えて』というアルバム

新聞の連載の話が来た時に、
「いやいや、とても務まりません」と最初はお断りしたのですが、
それを100回、2年3か月も続けられたのは、
いつか本にできたらなという思いがどこかにあったからだと思います。
本をあまり読まない私が本を出させていただくなんてほんとは恐れ多いんですが
10年くらい前、私に本を出さないかと言ってくれた人が二人いました。
編集室屋上の林さやかさんと、もとシアターイワトの平野公子さん。
さやかちゃんはエッセイを、
公子さんは、仏教に縁のない人向けに仏教を手ほどきするみたいなのを書かないか、
と言ってくれていました。
件の連載は、中国新聞の宗教欄でのエッセイ執筆。
瞬間的に、「もしこれをやり遂げられたら、二人の要請にいっぺんにこたえられるんじゃないか」と思いました。
始める前から担当記者さんに「これ、あとから本にしてもいいんですか?」って尋ねていたので、
途中途中「やめさせてほしい」と申し出た時も、
「二階堂さん、本にするにはもうちょっと続けないと…」
と逆に利用されてしまいました。

最初から本にする気だったんかい、ってなんか、いやらしい感じもするかもしれないですけど、
いつか、広島以外のみんなにも読んでもらうんだ、と
そういうモチベーションがないと続けられていなかった気がします。
「ブログ、全然書いてないけど、でも、書いてるから」って
いや、そんなの待ってくださっている方なんてほんの一握りの方だとわかっていますが、
その一握りの方に。
今回の本が届いたらいいなあと思っています。
もちろん、連載中から「あれは本にならんの?」と言ってくださっていた地元の方々、
そうした方々にも、気づいてくれるかわかりませんが、届いたらいいなと思います。

心休まる時のない日々でしたけど(休刊日という存在が与える安らぎたるや…)、
でも、こういう強制力でもないと、書くなんてことはどうしても後回しになるので、
この2年余りだけでも、日記(のようなもの)が書けた、というのは、
今となってみればありがたい機会でした。

せっかくのnakabanさんの書き下ろしの絵がほんの数点しか掲載できないことや、
本編も本数が絞られてしまったことなど、残念な面もあるにはあるのですが、
それでも、出来上がった本が数日前、手元に届き、
その質感、手にしっくり収まる感じ、などなど、
やっぱり、パソコン画面とも、プリントした紙で見るのとも、
もちろん当初の新聞記事で読むのとも、どれとも全然違って、
本として読める、その読みやすさっていうのか、気持ちよさ、ですかね、
あー、こんなに違うもんなんだなーって、ありがたく思いました。

それがいよいよ、地元を離れていく。
一過性のある新聞とは違って、本はだいぶん寿命が長い。
一度出た文章だけど、今改めて緊張しています。
広島のテレビで働く友人に、「ここまで正直に書く?」と言われていましたが
なんせその欄は「洗心」という面。心を洗いたい人たちが読む面。
かどうかは定かではないですが、
正直に向き合わないわけにはいかなかった。
近年、アルバムも出せていないし、新曲もあまりきちんと発表できていないんですけど、
この本は、ひとつのアルバムのような、そんな気さえしています。

とはいえ、積年の、こなせていない宿題の山はまだまだ崩せておらず…
やり遂げられないまま人生を終えてしまいそうな気もしています。
本年2019年は、(幻の)1stアルバムリリースから20年という節目の年ではありますが、
それはちょっとさておき、
コツコツ、やりたい。
なかなか集中して何かをするというのができにくい毎日ではありますが、
少し、肩の荷をおろして、気楽な感じでやっていきたいと思います。

今年の目標。「頼まれごとを引き受けない」。

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2018.01.29

ご報告

先日アップさせていただいた「10ケ月」の記事に対して、
たくさんの方からあたたかいメッセージをいただきまして、
ほんとに、ありがとうございます!
感謝と感激でいっぱいになりました。

おかげさまで、昨日1月28日、元気な男の子を出産いたしました。

当日のお昼ごろ、遠く離れた国に暮らす友人から
「あれだけライブやなんやとスケジュールをこなし予定日までしっかりお腹にいるなんて
なんと腹の座ってることか」
とのメールをもらい、ああ、そう考えたらほんとにそうだ、と
早く出さなきゃとどこか焦っていた自分を反省していたら、しばらくして陣痛が始まりました。

3726gと、上の子よりは少し軽かったものの、今時にしてはまあまあ大きいほうで
(ちなみに私は4080gあったそうです)
6時の晩御飯を娘とシェアしながら完食して、さて、と病院着に着替えてから一時間弱、
ああ、そうか、こんな感じだったか、と、
一人目のときはなにがなんだかわからなかった手順をおさらいするように冷静に臨むことができました。
前回「ワンマンライブ一本くらいの勢い」との感想を持ちましたが、
今回は分娩室に入ってから16分、
いうなればワンマンというよりは、大きい会場でのゲストボーカル、あるいは、テレビ出演のような
「事は大きいが、短い」といった印象でした。
リハーサルから本番にかけて、じわじわと、そして突然にピークへと高まってゆく感じが、
やはりどこか、似ているように思います。
そんな感じで、ほんとにおかげさまで、母子ともに元気です。

来月には44歳となります。若くはない母親ですが、
かけがえのない新しいいのちを迎えさせていただいた縁をしかと受けとめ、
気を引き締めて、これからの日々を歩ませていただきたいと思います。

前回は『かぐや姫の物語』と重なって、アルバムだ、キャンペーンだと、
それこそなにがなんだか…の産後一年だったので
今回はもう少し余裕をもって味わえたらと思っています。
そうは言っても、ちらほらと皆様にお会いできる機会があるかと存じます。
妊娠中同様、授乳中は体調を崩しやすいので、本調子でないこともあるかもわかりません。
申し訳ない状態のこともあるかもしれませんが、
いずれにしても、その日の精一杯を尽くして歌わせていただくことだけはお約束します。
ってそんな不安定さ、プロとしては失格かもしれませんが(いや、あらゆる面でとっくに失格ですが)、
ほんとに、こんなわたしに付き合ってくださるみなさま、支えてくださる皆様に、心からありがとう!!です!!
ナンマンdub!

2018年1月29日 二階堂和美

ちなみに今晩26:00より、スペースシャワーTVにて、下記リピート放送があります。
(このとき妊娠8ケ月)
「カクバリズム 15 years Anniversary Special」オンエア情報!

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2018.01.24

『GFJB』リリースおめでとう!

本日1月24日、Gentle Forest Jazz Bandのニューアルバムが発売になります。
二階堂和美も一曲、ゲスト参加させてもらっています。
その経緯については、ふた月前、二階堂和美 with Gentle Forest Jazz Bandの活動をともすれば本人たち以上に愛してくれている、わがカクバリズムのスタッフが詳しく書いてくれていますが、
「NEWS 2017.11.24 Gentle Forest Jazz Bandのニューアルバムに二階堂和美がボーカル参加いたしました!]
自分が参加していようがいまいが、このアルバム、最高です。
これまでのジェントルのアルバムもよかったけれど、今回のこの勢いは、これまでのものとは比べものにならないくらいすさまじい。
それは音の迫力。大正解の録音方法。それが大成功。
きっと今後各インタビューとかで詳しく語られたものを目にできると思うけれど、
重ね録り、切り貼りによる修正が当たり前のこのご時世に、21人が「せーの」で、しかも同じ部屋で、もう絶対直しが効かないやり方で、1テイクか2テイクで決める。そんなことが出来るバンド、今ほんと少ないと思います。
しかもオリジナル曲でね。
『GOTTA-NI』もそれに近い形で進めたけれど、それでも音の小さい楽器は別の部屋で、とかがいくつかはあった。
バンドも活動10数年を重ね、ライブも録音の経験も重ね、ついにこういうことを成し遂げられたのかなあ、なんて、わたしが関わらせてもらったのは、ほんのこの2年のことだけど、思います。
とにかく、大きいスピーカーで、大きい音で聴いてください。
なんか、往年の、いわゆる本物のミュージシャンのアルバムみたいな、そういうすごみが感じられる。
私とこのGentle Forest Jazz Bandが、音楽でガチッと一体化できるのって、そこかなと思っているんだけど、
そのころのミュージシャンの心意気みたいなものを、現代できっちりやって見せたい、みたいなところ。
それを諦めない、しぶとさ。うざいくらい。多少手荒でも。
そして、楽しいのがいい!というところ。
便利な機器がどんどん発達して、どんどん動物的能力が落ちていってる私たちではあるだろうけれど、それでも、そこを鍛えていきたい。挑んでいたい。
生楽器のおもしろさ。声もそうだけど、身体と心とが直結してる楽器だからね、もろにでるよね、その人が。
今回のアルバムは、誰がソロを吹いてるかっていうのもCDのクレジットに書いてあるのがナイス。特設ページのメンバー全員のコメントと合わせて、そういうのも楽しめる。
だって、人がやってるんだもの。
シスターズも三者三様。みんな単独で聞くと声質やキャラクター全然違うのに、あんなにうまいことハモって・・・。ほんとに確かな音程と音量の加減。
インスト曲と歌もの曲のバランスもいい。歌ものにおける、ジェントル久保田の歌詞のセンスもまたすごい。絶妙にきもい。それがシスターズのちょっと現実離れしたキャラにぴったり。今回MVにもなってる「月見るドール」はそれを象徴してる曲だと思った。

私が歌わせてもらっている「いつも心にシャボン玉」は、私の方から「歌わせて」と志願した曲。
いや、アルバム収録を志願したわけではなくて、去年の1月、小松正夫さんがライブで歌っておられるのを聞いて感動して、その場でCDを買って帰って、そのCDにインストバージョンがついてたものだから、もうその晩、それを流しながら歌を重ねてiphoneで録って、ジェントル久保田に送りつけて、その10日後のライブのアンコールで歌わせてもらえないか、と相当におしつけがましくプッシュした。そんなに勢いづいて何かをすることはたまにしかないけれど、それくらい「スタンダードとしてひろめなきゃ」って使命感を持った名曲。
このアルバムでも小松さんと同じ高さで歌っているから、自分にとってはちょっと高いのだけど、そういうのも「あの頃」っぽいというか、40~60年代のスタンダードのムードでいいかなと思って、そのままやらせてもらった。自分の個性とかそういうのはどうでもよくて、「いい曲が広く伝わってほしい」という一心だったので、私の歌唱でアルバムにも収録してもらえるなんて、ほんとに願ってもないくらい嬉しい。口ずさむときは、みなさん好きな高さで歌ってください。それがスタンダード。

最初に彼らを知ってから約10年、そのエンタテイメント力に「彼らと一緒にやりたい」と思い続け、それが8年越しでかなって、それも”満を持して”だなって思えたけれど、お互いそうして重ねた時間というのがほんとに力となってるように思われる。
まさに、現代の日本が誇るべき、最高のビッグバンドだと思います。
これまでもいろんな方と、いろんな編成を経験させてもらってきたけど、
こんなに身体が喜ぶことって、ほんとにめったになかった。
ひとりひとりが相当敏腕なプレイヤーな上に、それがよってたかって、音の塊になったり抑制したり拡がったりして攻めてくるんだから、そりゃもうね。
大所帯バンドにおける「アレンジ」っていうのがものすごく重要だっていうことも、彼らとやるまで知らなかった。フリースタイルで押し通してきた自分には、そのこともすごく刺激的でした。
これだけきっちり固まってるのに、むしろ歌が自由でいられるわけは、考え抜かれたアレンジにあると気づかされました。
「私、音楽好きかも」と再確認させてくれたビッグバンド。
メジャーデビューされて、ますます活躍の場が拡がることを、一ファンとして楽しみにしています。
ビッグになっても、時々はまた一緒にやって下さい。

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2018.01.09

10ヶ月

11月のカクバリズム15thイベントを無事やり遂げることができたらお知らせしよう、
そう思っていながら、あれからまたふた月・・・。
今後のライブ予定が一件もあがっていない状態で何もご報告せぬまま、失礼しておりました。
そうこうして年を越し、1月。実は二人目の子の臨月を迎えております。
もういつ産まれてもよい(むしろ早く出しなさい)、と言われているような時期となりました。

ライブ予定があるうちは、ステージをご覧いただく皆さまをハラハラさせてしまわないようにと
公式発表は控えさせていただいておりましたが、
おかげさまで、このたびは大きなトラブルもなく、スタッフやメンバー、それとPOTTOさんの衣装に助けられ、
ここまで来ることができました。
とはいえ、事前に出演キャンセルをさせていただいたいくつかのイベントの関係者の皆さまには、
重ねてお詫びと、ご理解いただいたお礼を申し上げます。

今月、スペースシャワーTVの「DAX」にて、その11月5日のライブ映像が放送されるとのことで
一昨日、その映像(固定カメラの無編集ヴァージョン)を見せていただいたのですが、
スタッフに「遺作にしたいくらい」と伝えたほど、あの日の感動がぶわーっとよみがえってきました。
Gentle Forest Jazz Bandとの、2年間重ねてきた共演の集大成がここにあると同時に、
二階堂和美という歌い手が、「これがこの人の真骨頂だったんだな」ということを成し遂げている感があり、
客観的に「ここに辿り着いて、ほんと、よかったね~」と声をかけたくなる、そんなステージでした。
全曲・全編は放送されませんが、最後の「お別れの時」のエンディングでは、客席も込みで、引きのカメラが捉えてくれていて、それはもう、ほんとに、ありがたい光景でした。
あの日の感動を味わわせてくれたみなさん、そしてこれまでのすべての縁にお礼が言いたいです。
ほんとに、今日までありがとうございました。
角張社長が呼び込みMCで、
「安室奈美恵は40歳で引退しますけども、それももちろん美しいでございます、ただ、こちらの歌姫には60、70、80、90、100、そしてみなさんが死んだあと、冥土の国でも歌っていただきたい」
なんて紹介してくれているのも改めて聞いて、うまいこと言ってくれるね~と思いました。
まあ私は冥土というより、お浄土に生まれさせていただくつもりですが!

もうまもなく生まれてくる「予定」のいのちではあるものの、それが「無事」であるかどうか、
すべてのことは無常であるという仏法の教えを聞かせていただいている身には、未来やいのちの不確かさが我が心に問われ、安易には用いにくい言葉たちではあります。
いっそここまで報告しそびれたのなら、事後報告にしたほうが余計な心配をさせなくていいのではないか、
そんな思いもよぎりつつ、
たとえこの世に誕生していなくとも、確かに今、生きているいのちがここにあること、
それとともに歌わせてもらえたこの10ケ月であったことを、
感謝の気持ちを込めて、遅ればせながらここに報告させてください。

2018年1月9日 二階堂和美 

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2017.10.31

カクバリズム15th

久しぶりのダイアリー更新です。
いやはや、あっという間に3週間が経ってしまいましたが、
10月9日のカクバリズム15周年スペシャル@広島クアトロ。
遠近各地よりご来場くださった皆さん、ありがとうございました!
当日の社長のツイート、「ライブ写真は明日アップさせてもらいますが」とあったのをまにうけて、
じゃあそれがアップされてから私もツイートしよう、とか思っていましたが、
数日前、ようやくその一部がアップされたようです。
http://kakubarhythm.com/news/post/5508
まあそういうカクバリ社長のことを歌ったのが『にじみ』収録の「説教節」なんですけどね。
「あしたって言わなきゃいいのに。あした、って言うから、一応待つじゃん」
そんなことを、あの頃(2010年頃)はしょっちゅうこぼしてましたが・・・
その後は担当のスタッフが別についてくれるようになったおかげでそういうこともなくなりました。
そんなカクバリズムとの関係性は、
11月15日発売予定の『ロック画報』のインタビューの中でもお話ししています。

http://natalie.mu/music/news/254068
ナタリーさんによると、このカクバリズム特集号の『ロック画報』には「ハッとして!GOOD」の音源が特典CDに収録されるみたいですね!
あれは2011年『にじみ』発売時の初回特典として、にじみバンドのメンバーで録音したものです。
前年2010年の「アルバム着手記念ワンマンライブ」で初披露した、トシちゃんのカバーでした。

カクバリ社長と初めて会ったのが、2005年広島クアトロでのSAKE ROCKのライブ。
私と、広島のバンドFRESH LEMONSさんが前座を務めさせてもらいました。
実家に戻った翌年です。あれから12年半。
そんなわけで、5周年、10周年と出させてもらって、
3回目の周年ライブへの出演。気がついたら案外古株になってました。
自分の活動の内容を見ると、はたしてこれカクバリズムにやってもらうべき仕事?と疑問に思うことが年々増えて
その間なんども離れることを考えましたが、
このあいだの広島クアトロでのライブ、開演から終演までを、客としても出演者としてもじっくり味わって、
「ああ、いいレーベルにおらしてもらっとるなあ」と改めて思った次第でした。
どのバンドもよかった。お客さんはどのバンドに対してもウェルカムなムードで包んでくれた。
よく知ったアーティストとスタッフに囲まれた楽屋の安心感とともに、
ワンマンとは違って、ほどよく重心が分散している気楽さ。
楽しさ、ということでいえば、カクバリの周年が一番楽しいライブかもしれません。
私の地元広島で、あんな大勢のバンドメンバー、スタッフが広島に集結してくれ、
あんないいライブを披露してくれた。
私はジェントル・フォレスト・セクステットとともに、トリをつとめさせてもらい、
アンコールでのカクバリズムオールスターズによる「今夜はブギーバック」は幻のようです。

下の写真は9月16日のカクバリズム15th@京都磔磔。スチャダラパーさんとのツーマンでやらせてもらいました。

『にじみ』の制作や、Gentle Forest Jazz Bandとのライブやアルバムが実現できたのも、カクバリズムのおかげ。
スチャダラパー先輩とも、カクバリズムの存在がなかったらこんなに近しくさせていただけてなかったとも思う。
ここにいても紅白とか出る道にはつながりそうにないですが、そんな野望もすっかり消え失せている今、
とても、幸せに思っています。

この日曜、11月5日の東京 新木場スタジオコーストでのライブが、カクバリズム15周年祭りのファイナルでもあります。
わたしも、ジェントルのビッグバンド21人にドドーン!と集まってもらって、精一杯の演奏を披露します!
この後しばらく二階堂のライブはありませんし、このレーベルのレーベルメイトの面々の演奏、
一同に介すことはほんとに滅多にないですから、是非とも見届けに来て下さい!13:00 OPEN/STARTです。
お待ちしています!!!

二階堂和美

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2017.04.02

芽が萌ゆる春

4月1日は一昨年なくなった最愛の祖母の誕生日で、
「生誕100年ってことか」と母と話しながら手を合わせました。

一昨年の3月に始まった新聞の週連載。半年くらい前に「年末か年度末に終わりにさせてください」とお願いしたら、担当記者さんから「そんなお役所みたいなこと言わないで、じゃあ100回を区切りということでどうですか?」となり、そうか、年度区切りとかはお役所ぽいんだなと思ったくせに、webサイトのリニューアルを年度初めにしちゃいました。

スマホから見やすい形にするいう提案をもらって、あれこれまとめ直してもらいました。
2011年で止まったままだったバイオグラフィーとか、挙げそびれていたディスコグラフィー、動画、インタビュー、写真などなど・・・ながらく抜けまくりですみませんでした。実はまだまだ途中です、各CDのコメントやその他公演の写真やライブレポなど、不備を追って埋めてゆきます!

新聞連載が100回を迎えるのは6月半ば。それが終わったら代わりにこちらで毎週更新、といきたいものですが、さて。

毎日訪れたくなるようなサイトは目指しませんが、思い出したときに必要な情報がある、という状態をキープできるよう、スタッフのみなさんにも協力してもらいながら努めます!
ひきつづき、ゆるやかなおつきあいをよろしくお願いします。

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2016.07.08

あなたに信じてもらいたい

1年半もほったらかしのブログとか、
立ち上げてはみたものの滅多に書き込みしないツイッターとか、
スタッフが最低限の情報をあげてくれてはいますが、
数々のご無礼、ほんとうにごめんなさい。
ツイッターは、あのあまりにもひどい安保法案への反対デモの呼びかけ人に任命されたことをきっかけに立ち上げたんだけど、ぜんぜん呼びかけとして機能しないまま一年経ってしまいました。
それはどこかで、わたしのブログやツイッターを見ようとしてくださってる方ならば、おそらく同じような、あるいは近しい思いを共有してくださっているだろうと、勝手に同志のようなつもりで、後回しにさせてもらっていたようなところもあって、
この一年、わたしが一生懸命呼びかけていたのは、
ツイッターとかブログとかには縁の薄そうな、
昔ながらの地元密着型の候補者をあまり疑わずに応援しておられそうな、
そんな、どちらかというとご年配の方々にむけて、
新聞のエッセイ連載や、コンサートや、仏教講演会等々で、
投げかけてきたつもりです。
でも、「つ・も・り」かもです。遠回しだったから伝わっていないかもです。
だけど、信じたい。
私の住んでいる広島県では、野党共闘の候補は立っておられないので
投票のしがいが感じにくいのだけど、
この選挙で、全国のみなさんを、信じたい。

昨年、「いのちのうた」というテレビの歌番組で、原爆ドームを背負って歌わせていただいた「一本の鉛筆」。
昭和49年、わたしの生まれた年に開催された第一回広島平和音楽祭で、美空ひばりさんが歌われた曲です。
この曲のことはそれより前にも知ってはいましたが、メッセージ性の強い歌なので、自分が歌おうという気持ちにはなれずにいました。
ですが、NHK広島放送局のディレクターさんが、
「二階堂さん、今年はこの歌を歌ってみませんか」と振ってくださった。
昨年、一昨年来の、SEALDsをはじめ、多くの人たちが新たに立ち上がっている背景がなかったら、この歌を歌う勇気も、持てていなかったかもしれない。
それからこの一年、
この歌を、100回は歌ったように思う。
アベさんや、アベさんの周りの人にも届いてほしいと念じて。

この選挙で、少しは聞く耳をもってもらいたい。
あなたらの今やろうとしていることどれも、私たちは支持しないということを。
信じるべきは、武器のない世界であることを。

「一本の鉛筆」

あなたに 聞いてもらいたい
あなたに 読んでもらいたい
あなたに 歌ってもらいたい
あなたに 信じてもらいたい
一本の鉛筆があれば
私はあなたへの愛を書く
一本の鉛筆があれば
戦争はいやだと 私は書く

あなたに 愛をおくりたい
あなたに 夢をおくりたい
あなたに 春をおくりたい
あなたに 世界をおくりたい
一枚のザラ紙があれば
私は子供がほしいと書く
一枚のザラ紙があれば
あなたをかえしてと 私は書く

一本の鉛筆があれば
8月6日の朝と書く
一本の鉛筆があれば
人間のいのちと 私は書く

作詞:松山善三 作曲:佐藤勝

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2014.11.14

渋谷毅さんと

何年かぶりの渋谷毅さんとの共演、しかも今回は初めての渋谷毅オーケストラとの共演ということで、昨日のリハーサルまでは、正直なところ楽しみというよりは不安のほうが大きかった。
このひとつ前のブログ記事を9月のグローブ座の当日に楽屋で書いたときには、ほんとうに東京で今後の予定は入ってないと思い込んでいて、終演後、渋谷さんのスタッフさんやWWWのスタッフさんが現れて、「あ!!そうだった!間違えた!」と、そんな調子で、それから渋谷さんと連絡を取り、今月頭には品川駅で渋谷さんと待ち合わせた。駅構内のベンチに並んで座り、候補曲の曲名とそれの編成案だけが書かれた紙を二人で眺めながら、これどうですかね、これこうしようか、なんて話を少しだけして、無理にわざわざ会って話さなくてもよいような内容ではあったけれど、それでも渋谷さんは「よかった、元気が出た」といって横須賀線に乗っていき、私も、ああそうだったこういう感じだ、とすこしホッとして羽田空港に向かった。
それから、一度も楽譜や音源のやり取りはないまま、昨日スタジオに入った。
渋谷毅オーケストラのメンバーさんとも、外山さん以外、ほぼ初顔合わせ。
数年前に大阪のジャズクラブみたいなところに渋谷毅オーケストラのライブを見に行ったことがあって、それはほんとに、へええええ!!という、ちょっと味わったことのない面白さで、なにがどう面白いのか上手く言えないけれど、えへへへへへえ〜、とにやにやしながら唸ってしまう感じで、なんかわからんけど、かっこいい!という土産を持って帰った。
あの時のあの人たちが、渋谷さんを囲んでぐるりと半円に囲み、一曲ずつ、渋谷さんから譜面を配られては、私の曲を演奏していく昨日のリハーサル。
大御所の集まりに最初は緊張したけれど、いったん音を出せばそういうのが関係なくなるのが音楽はやっぱりいい。
私の曲の、でも全くだれも聴いたことのないアレンジが披露されていく。
やっぱり、へえええええ!!だ。うわーー!そうなんだ!えへへっへへええ〜〜。
と、にやにやしながら唸ってしまう。一音一音の存在感が。すごいんだな。
うわーーってなる。
それはもう、なんというか、味わったことのない快感で、不安はどこかへいってしまった。
すごくいいマットにごろんと倒れ込んだ感じ。

いや、そうは言っても不安は不安だけれど、なんせ皆さんきっと演奏前にアルコールが入られるし、きっと全然違う演奏になるんだよ。
ああ、久しぶりだ、そういうの。
と思ったら、なんだかスッと気が楽になって
とても楽しみになってきた。

昨日のリハーサルではみなさんアルコールは無しで、みんなでお弁当食べてるとき、
オケのマネージャーさんが
「この時間にシラフでこのメンバーをみるのははじめてかも」と言ってた。

私のライブではおなじみの曲たちが、えへへええーなアレンジで披露される。はず。
せっかく渋オケだからこんなんどうです?と、はじめてやらせてもらうカバーもあったりして、どれもこれも、聞き逃したらもったいない演奏。

さて、前置きが長くなりましたが、
この度の渋谷毅オーケストラのメンバーはこんな皆さん。

渋谷毅(piano,organ)・松風鉱一(flute,alto-sax,baritone-sax)
峰 厚介(tenor-sax)・津上研太(soprano-sax,alto-sax)・纐纈雅代(alto-sax)
松本治(trombone)・石渡明廣(guitar)・上村勝正(bass)・外山明(drums)

わははーー。すごいお顔ぶれ。みなさん超大御所っすよ。
(明日は林栄一さんはお休みで、お若い纐纈さんがご参加くださいます)

この度この組み合わせでやってくれと企画してくださったWWWのスタッフさんもリハーサルに同席くださって、動画のカメラを回しておられたようで、そのリハの様子がほんの少し見て頂けます。

すごい。動物園みたいだよ。
渋谷さんの後ろ姿が時々、1歳半の娘に見えました。
こんなメンバーを集めてオーケストラをやっておられる渋谷毅、
恐るべし。
と改めて思いました。
どうなるかわかりませんが、それが楽しみ。あははー
この共演、目撃しておいて損はない気がします。
渋谷さんがこの日のためだけにあんなにたくさんの曲のアレンジ譜を書いてくださったかと思うと、ほんとにもったいないことです。
それがまたいいんです。

前半は渋谷毅オーケストラ、後半は二階堂和美と渋谷毅オーケストラです。

にやにやしながら、舌を巻いてもらえると思います。

あと二時間を切ってますが、本日中なら前売り券扱いらしいです。
くわしくはこちら。
http://www-shibuya.jp/schedule/1411/005579.html

それでは明日、お時間のある人はWWWに集合でお願いします!
お待ちしています。

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2014.09.14

ほんとに来て☆

タイトルに「来てほしい」と打ったら☆になったのをみて、
あ、かえってそういう気分だ、と思ってそのまま採用してみました。

いまさらこんなところで書いたって効果はないけれど
ほんとに、今日明日の公演、
二階堂和美をこれまで見てきてくださった方、
初期からイベント等に誘ってくださっていた方、
また最近知ってくださった方、
みなさんに見て頂きたい。
特に、CDでは知っているけれどライブをまだ見てくださったことのない方には
ほんとに、是非とも、このライブを見に来てほしい。
二階堂和美のライブはこれだ、というのがやれそうな
きのうのリハを終えて、そう自信をもって言えるようになりました。

2日間ありますが、本編のセットリストは基本的に同じの予定です。
アンコールを頂いた場合の曲は変わるかもしれないです。
もはやそれがアンコールと呼ぶべきものかどうかわからないですが
そのくらい、あれやらこれやら、まあここは一応ですが、仕込みました。
大阪公演は前半後半分けましたが、東京公演は本編は一気にいきます。
あと、東京の2日間は、メンバーが少し違います。
今日は、黒瀬みどりさん(ピアノ)、ガンジーさん(ベース)、まるさん(バイオリン)、曽我大穂くん(ハーモニカ、フルート)、そしてあの、ASA−CHANGがドラムです!二階堂の弾き語りも大阪より増やします。
15日はさらに、スチールパン・パーカッションとしてにじみバンドをまとめ支えてくれた、山村誠一さんも揃っての7人編成。

東京での次の予定は全く入っていませんし、計画中のものも何もないので、
こんなメンバーが揃って、こんな素晴らしい劇場でやれることもほんとに
そうそうないですし、
それならもっと早くから、先行発売のとき、一般発売のとき、
この「ほんとに来て☆」するべきだったのも重々承知でほんとに反省しているんですけど
でも、手遅れでも言わずにはおられない、
ほんとに来て☆い!
先週の大阪公演を見てくださった方でも、もう一回見てほしいくらい。
両日ともまだお席に空き少しあるみたいなので、
もう予定が入っておられる方は仕方がないけれど
別に空席を埋めたいわけではなくって、単純に次のチャンスがないので
それなのに、あんまり宣伝してなかったなーって反省して今書いています
身体が空いておられたら、是非、おいで下さい!

じゃあ、その反省でじたばたするのはここまでにして、

歌いに行ってきます!

読んでくれてありがとう。

これが終わったら流行遅れのツイッターでも始めようかと密かに思っています

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