二階堂和美 nikaido kazumi

diary

2018.01.09

10ヶ月

11月のカクバリズム15thイベントを無事やり遂げることができたらお知らせしよう、
そう思っていながら、あれからまたふた月・・・。
今後のライブ予定が一件もあがっていない状態で何もご報告せぬまま、失礼しておりました。
そうこうして年を越し、1月。実は二人目の子の臨月を迎えております。
もういつ産まれてもよい(むしろ早く出しなさい)、と言われているような時期となりました。

ライブ予定があるうちは、ステージをご覧いただく皆さまをハラハラさせてしまわないようにと
公式発表は控えさせていただいておりましたが、
おかげさまで、このたびは大きなトラブルもなく、スタッフやメンバー、それとPOTTOさんの衣装に助けられ、
ここまで来ることができました。
とはいえ、事前に出演キャンセルをさせていただいたいくつかのイベントの関係者の皆さまには、
重ねてお詫びと、ご理解いただいたお礼を申し上げます。

今月、スペースシャワーTVの「DAX」にて、その11月5日のライブ映像が放送されるとのことで
一昨日、その映像(固定カメラの無編集ヴァージョン)を見せていただいたのですが、
スタッフに「遺作にしたいくらい」と伝えたほど、あの日の感動がぶわーっとよみがえってきました。
Gentle Forest Jazz Bandとの、2年間重ねてきた共演の集大成がここにあると同時に、
二階堂和美という歌い手が、「これがこの人の真骨頂だったんだな」ということを成し遂げている感があり、
客観的に「ここに辿り着いて、ほんと、よかったね~」と声をかけたくなる、そんなステージでした。
全曲・全編は放送されませんが、最後の「お別れの時」のエンディングでは、客席も込みで、引きのカメラが捉えてくれていて、それはもう、ほんとに、ありがたい光景でした。
あの日の感動を味わわせてくれたみなさん、そしてこれまでのすべての縁にお礼が言いたいです。
ほんとに、今日までありがとうございました。
角張社長が呼び込みMCで、
「安室奈美恵は40歳で引退しますけども、それももちろん美しいでございます、ただ、こちらの歌姫には60、70、80、90、100、そしてみなさんが死んだあと、冥土の国でも歌っていただきたい」
なんて紹介してくれているのも改めて聞いて、うまいこと言ってくれるね~と思いました。
まあ私は冥土というより、お浄土に生まれさせていただくつもりですが!

もうまもなく生まれてくる「予定」のいのちではあるものの、それが「無事」であるかどうか、
すべてのことは無常であるという仏法の教えを聞かせていただいている身には、未来やいのちの不確かさが我が心に問われ、安易には用いにくい言葉たちではあります。
いっそここまで報告しそびれたのなら、事後報告にしたほうが余計な心配をさせなくていいのではないか、
そんな思いもよぎりつつ、
たとえこの世に誕生していなくとも、確かに今、生きているいのちがここにあること、
それとともに歌わせてもらえたこの10ケ月であったことを、
感謝の気持ちを込めて、遅ればせながらここに報告させてください。

2018年1月9日 二階堂和美