二階堂和美 nikaido kazumi

diary

2010.10.14

緊急呼びかけ

mama!milkの「parade」をデッキにかけた。一気に部屋の空気が丸くなる。
さっきまでなにもかけずに書きかけていたが、なんだか考えが窮屈になった。
本来なにかするときにBGMというのをあまり要しない生活習慣なので
ともすると一週間に一回も自発的に音楽鑑賞するということがない時も多々ある
って書きながら、やっぱり音楽かけながら作文てできないものだなあと早くも挫折
そっちに神経が持って行かれすぎる
もっとぐっと来ないものに変えよう

といってストップすると、さっきまで何ともなかった静寂がすごくさみしく感じるから嫌だ

でGOLDMUNDにしてみる

今年の春、米国人タラジェーンオニールとのツアー&レコーディングを仕切ってくれた音楽ライターの福田教雄さんが作っている雑誌「Sweet Dreams」の第4号が先日出版された。私はこの中のコーナー「はじめる人」で10ページを割いてもらっている。すごい、インタビューで10ページって過去最高かもしれん。なにをはじめたかというと「二階堂和美さんがはじめた上関原発建設反対」。
なのに、わたしはたいしたことはしていない。恥ずかしい。
知人からメールがまわって来た。
「COP10にむけて上関原発計画についての意見広告を英字新聞にだそう!!」というもの。
毎日新聞の記事
わたしも一昨日、遅ればせながらカンパしました。
これを見てくれた方が一人でも一口でも、カンパしてくださったらと思って書きます。
受付は17日までのようです。っつっても土日だから振込できるの明日の金曜までってことかな。呼びかけが遅くて私はほんとにダサい。でも18日でもたぶん間に合う。
広島・上関リンク公式ブログ(呼びかけ人一覧更新中)

わずか一日の新聞で消えてしまうお金。
でも、現場に行って阻止行動も出来ず歌など歌う準備をしている私に、簡単に出来るせめてもの「反対」。

ちょうど昨日今日明日あたり、上関の建設予定地現場周辺はざわついている雰囲気。
電力会社が卑劣なやり方に出ているみたい。
祝島島民の会ブログ

土曜日、わたしは普段やらない音楽ホールでの2時間のワンマンライブがある。
それで結構頭がいっぱい。あしたは通しのリハーサル。
今、怒りの感情を抱きたくはない。
けれど、これも今、ここで触れないわけにもいかない
さっき夕方、抗議の電話を中国電力にかけた。
以前かけた時は「どうしてそういうことするのか?」と問うたりしたので
けっこう厄介な議論になってしまったが、
抗議の電話は、実際2分もあれば済むんだ、と今日は知った。
「上関の原発計画への抗議です」
と言ったら担当につながれて、
「昨日汚水を流したと聞きました。やめてください」
「夜間に作業しない約束を守ってください」
「30年前のその古い建設計画自体を見直してください」
とか言えば
「ご意見として承りました」とかなんとか言われて終わり。

なんの手応えも無い感じで肩すかしをくうくらいですが
多分それだけで、苦情が寄せられた件数には数えられるはずで
何にもしないよりは、小さな一助にはなるんだろうと思う。
世論って、そうやって盛り上げるしか無いのかもしれない
「抗議の電話が殺到」
とかになったらすこしは変わるんじゃないか
むしろ電力会社より、山口県に抗議を殺到させたほうがいいかもしれん。

映画「ミツバチの羽音と地球の回転」の中で、
上関原発反対運動のリーダーである山戸さんが言っておられた
自分らが時間稼ぎしている間に、情勢がかわったらいいと思ってやってる、
というようなこと。
はっきり言葉を覚えていないので、もう一回みなければならん。
いま全国で上映中です。是非是非見てほしいです。広島では横川シネマで16日から。

と書きながら、左の薬指でパソコンの端に見えた1ミリくらいの小さい虫をつぶしてしまった
あ、と思って親指で払ったら どこへ消えたかわからなくなってしまった
なんてはかない命だろう

ちょっとくらい善行をしたって、善行したわ〜私、って思ってる分、
悪行を悔やんでいる人より悪いと仏法に教えられている
だから抗議活動って難しい
抗議電話して反対運動した気になるのもまずい。
だけど、映像で見るその電力会社の言い分や姿勢を通して
子どもに何を信じさせたらいいのだろうかと日本の将来が不安でたまらなくなる
国会中継も
アメリカが核実験をしたというのも
子ども手当も
どうしてそういうことがまかり通るのか
世の中不思議なことだらけだ

だけどあきらめたらいけんと思う。

連続テレビ小説のヒロインみたいに体当たりは出来ないにしろ、
時には「常識的」のほうがおかしいこともある

常識的には、自分に直接関係ない事件に首を突っ込んで軽はずみに抗議の電話なんかしない人がほとんどだと思うけれど
私はしてしまった。

チリの救出劇を見てる方が、そりゃあ感動するんだけど
音楽のことだけやれてたらそりゃあいろいろ進むんだけど

うっかりすると、すぐ棚に上げてしまう
普段生活していたら、パソコンを開かなかったら
新聞を開かなかったら、ニュースを見なかったら
全然何にも知らずに、毎日が送れてしまうのだもの
知りたくなんかない

お説教っていうのはそういうことなんだろうね
耳の痛い話聞かされるのが、やっぱりそもそもお説教であるんだよね
仏法を聞くことをお説教 ていうのは、そういうことだよね

でもちゃんとほんとに仏法のなかに身を置いてたら
すごい歓喜に包まれるって感覚も、一応言っておこ

無駄話が長くてごめんなさい。
用件は、英字新聞広告掲載用のカンパの呼びかけと、抗議の呼びかけです。