二階堂和美 nikaido kazumi

diary

2010.11.05

歌謡ショー〜意見書〜新しいアルバム〜布教デビュー

冷えますね。先週からダウンコートを出しました。
一昨日、通夜布教というのが広島の真宗学寮という昨年在籍していた仏教の道場みたいなところであって、深夜の3時頃に20分ばかりの法話をしました。法話というのは、仏教の話。法というのは教えのこと。通夜布教というのは、夜を通して仏法の話を聴くということ。いわゆるオールナイトイベント。昨朝のこれが私の布教デビューでした。
また、告知もしないままでしたが、こないだの10月22日@大阪ベアースのライブでは、実は目下制作中のニューアルバムに参加いただくベーシストの、ガンジー西垣さん(cinema dub MONKS)と一緒に演奏させてもらいました。その日の昼間に初めて一緒にリハーサルスタジオに入ってもらって、アルバム収録曲の初お手合わせをし、その足でそのままライブにも出てもらった。なんか久しぶりのベアーズで、最初意外とアウェー感あったけれど、すごく気楽にぺらぺらぺらぺら調子に乗ってしゃべりながらやらせてもらって、ガンジーさんという頼もしい相方を得、楽しい日だった。そのぺらぺらの中で「そろそろ布教してやる」と適当なことを言ってたら3日後に上記のオファーを受け、まるで聴こえてたのか、だれかがチクったのか、と思うような縁だった。
その時、赤松ちゃんに見せてもらった、DODDODOがTRASH UPという雑誌に連載しているという漫画がすごくよくて、やっぱりDODDODOは天才かもなあと思った。

そのベアーズの前日は、zepp大阪でのハナレグミのライブに遊びにいかせてもらった。ガンジーさんや曽我大穂くん、おおはた雄一くんなど知った方にまぎれて、永積くんとは初めてお会いしたんではありましたが、なぜかなんか前から知ってるような感じがした。割り箸の箸袋で永積くんのハナレ目度合いを基準に、そこにいたメンツのハナレ距離を測ると私がぴったりハナレグミだったからかもしれない。歌が上手だった。あの広さの会場で、マイク一本で2人で弾き語りするやり方、照明器具による狭いハコっぽいステージ作りなど、感心すること多かった。こんど私がそういうことをやっていたら、ハナレグミの真似です。
26日には、渋谷毅さんが広島に来られたので、みどりさんを連れて見に行った。当日昼間「今日きたときちょっと歌いませんか。譜面持ってきて!」といわれ、「つるべおとし」と「レールのその向こう」を歌わせてもらった。渋谷さんのピアノで歌わせていただくのはいつぶりだったろう。少なくとも2年は前だ。神戸のビッグアップルでできて間もない「めざめの歌」をピアノバージョンでやってもらった覚えがある。でもその後に一度、やはり深夜にアケタの店へ渋谷さんのソロを聴きにいったとき、せっかくだから歌って、とその2曲をやったことがあった。あれはいつだったか。ともかく久しぶりに聴いた渋谷さんのピアノは、素晴らしかった。もう最初の一音から、わあ、と耳がよろこんだ。前よりあんまり酔ってなくみえた。やっぱりいいのだ。客観的に聴くというのはいいものだ。
さらに遡り、10月16日のさくらぴあでのライブはクラシック向けの音楽ホールでセットリストの半分は懐メロでお送りしました。なんだっけこれ?誰だっけ私?と頭をよぎらないでもなかったが、嫌いでもないこの感じ。その前日には、隣の大ホールにて二葉百合子さんのさよなら公演が行われていた。テレビで聴いてもあれだけうまい方は、生で聴いたらさぞかしうまかったろう。聴いてみたかったが完売だった。80歳を機に「元気で歌える今こそが自らの幕を降ろす時期である」と引退される。
そのさくらぴあの前々日に、ここで上関原発反対広告のための呼びかけを書かせてもらった。おかげさまで、目標額を達成し、広告を出すことが出来たそうです。ご協力いただいた方々、ありがとうございました。
広島・上関リンク
そのニュースに勢いづいて、山口県知事に意見書を送った。その文を恥ずかしながらここに載せようと思い「はじめての意見書」とブログタイトルをあげつつも、あまりにも稚拙すぎるので保留しているうち、本日、第一線のジャーナリストさん方の声明文が発表されていることを知り、あ、載せるならこっちだ、と思って、さきほどNEWSに転載させていただきました。是非読んで頂いて、賛同、転送してほしいです。よろしくお願いします。
数日前のテレビニュースで、菅総理が外国に原発を売りつけているのを見て、またがっくりきてしまったけれど、あきらめられない。今日は映画「みつばちの羽音と地球の回転」を横川シネマに今一度見に行ってきた。映画ではスウェーデンでの、自然エネルギーへの取り組みが具体的に紹介されている。政府に、原発ではなく、あたらしいエネルギーの研究にどうにかして切り替えてもらいたいと切に願います。

10月18日付で山口県知事宛に送った、稚拙すぎる私の文章も恥さらしに一応載せておきます。布教もライブも、恥をしのんで出していきながら、成長できればと思います。
_____________________
山口県知事殿

はじめてご意見申し上げます。上関の原子力発電所の計画の見直しをお願いいたしたく存じます。なにはともあれ、現在の中国電力の田ノ浦での作業の一旦停止を早急に申し付けてくださいますよう、強くお願い申し上げます。今日にでも、明日にでも、まずは一旦停止を、是が非でもお願いいたします。
自然破壊について、また核廃棄物の危険性について、中国電力側と建設に反対されてる方々との言い分が違いすぎます。このままでは、問題の解決は望めないように見受けられます。
県で、独自の調査をしていただけないでしょうか。第三者的な視点が必要だと思われます。電力会社の調査報告を鵜呑みにせず、反対派の意見に真摯に向き合っていただきたいです。原発の建設によって自然破壊がおきることはあまりにも明白です。隣県の県民として、また多くの年月を山口県で過ごしたひとりとして、山口県がこの貴重な美しい海を、アピールする代わりに、むやみに破壊されようとしている現状に無関心であることは、非常にもどかしく、悔しくてなりません。
今の祝島のみなさんの身体を張った阻止行動を、これ以上続けさせないためには、県がいったん中国電力に、作業の停止を申し付けてくださるしか無いと思います。30年も前の古い建設計画です。見直されないことのほうが問題だと思います。このまま押し進めることはどう考えても理解できません。どうか、今一度、代替エネルギーの研究や省エネ対策など、計画の抜本的見直しを強くお願いいたします。
どうか、未来の子どもたちのために、筋の通った大人の姿を見せていただけますよう、知事に切にお願い申し上げます。

二階堂和美(広島県在住)