二階堂和美 nikaido kazumi

diary

2010.10.01

初めての新調デスク

ライアン・フランチェスコー二の新譜をデッキにかけた
この夏、自分の部屋のエアコンが壊れ、修理に来てもらおうにも散らかりすぎていてまずは片付けなければ人を通せない、片付けしようにも暑すぎる、でなかなか手が付けられなかったのを、寺の修復工事に通ってくれていた大工さんがある日、廃材もらったから何かいるものあるか、あれば作ってあげるという話が浮上し、ならば机が欲しい、ならば置く場所の寸法を測る、ということで、明日まで待って、と一晩でなんとか人を通せる状態にし、そしたら次の日もう机が出来上がってきて、え、もう設置、わー素敵、ここにこんな机がきたらここにこんな棚が欲しいよね、じゃあ作ってあげよう、いや待って待って、もうちょい考えさせて、でも工事が終わるもう大工さん来なくなる、で尻を叩かれながら、6年間「とりあえず」でやってきた自分の部屋の、とりあえず奥半分をなんとか整え、よしエアコンの修理に来てもらおうと電気屋さんに電話をかけたら、エアコンが普通に作動、なんだ?まあいいや、で今日、ギリギリになってアンプやスピーカーを置く棚を作ってもらい、久しぶりに、いや、とりあえずでない設置になってはじめて、まともにCDを聴く。というわけでライアン。
ライアンの1stが素晴らしかった。人にあげたくなるCD。5枚買った。買って人に配りたくなる。いま聞いている2ndはまた違うな〜

今日で大工さんも終わった。2ヶ月、朝から晩まで、一番暑い時期に毎日来てくれていた職人さんたちにものすごく元気づけられた今年の夏。お寺の山門と鐘つき堂が、数年前の地震でずれてて倒れそうだったのを直してもらったのだが、瓦こそ新しくなったものの、地味な変化で、ぱっと見、わかりにくいかもしれないが、古いものを生かしながら、その歴史に思いを馳せつつ修復して行く感じは、むしろ新築するよりもずっと味わい深いものがあった。
大工さん、板金屋さん、瓦屋さん、左官屋さん、塗装屋さん・・・皆さん同世代ちょっと上の地元の方で、自分が中学生のときの生徒会長さんだったり、教員だった母の教え子だったり、ヤンキーの先輩だったり、みなさんご結婚がお早くて、もう大学生、高校生の子どもがいたりする。この10年20年の過ごし方の違いに気が遠のく。私はいまごろになってようやく地元に戻って来てここで生きていこうとしているが、ここで同世代の方が地域密着型で働いているのを目の当たりにし、ものすごく力をもらった。みんな自分のところの名字そのままで、「長光建築工房」「児玉板金」「本田瓦店」とかいう具合で、その直球さが美しすぎて心打たれた。ちなみに「カクバリズム」も角張さんが社長なわけで、そういうのが私は好きで、最高だと思う。責任ってそういうところからおのずとついてくるものなのだと思う。みなさんとてもいい仕事をされる。類は友を呼ぶ。

ゲゲゲの女房も終わってしまい、新しい連続テレビ小説が始まった。
暑さ寒さも彼岸までとはほんとによく言ったもので
しかしながら、この秋の彼岸が一番わたしは哀しい。
前にもなにかで書いたことがあるが、私は日が長いのが好きで
わたしの気分のウキウキ加減は、日照時間の折れ線グラフとほぼ同じなので
これからひたすら下降の一途だ。
だから冬は無理矢理に活動したほうがよい
アルバムを作るのだ
こんな哀しいときこそ曲を作るのだ
ライブで憂いを悦びに変えるのだ

東京と広島でワンマンが決定しました。
アルバム制作着手記念ライブです。
そんなのする人いないと思うけれど
作っている最中の一番熱い時にライブもやってしまおうという企画です。
尻を叩かれないといつまでたっても引き延ばすわたしにはこうでもしないといけなかったのでしょう お恥ずかしい話です
好きなことなら放っといてもやろうもんですが
自分のやりたいことは後回しにする性分なので
「やりたいこと」を「やらなければならないこと」にしてしまわなければならないわけで、「やらなければならないこと」ならまあ優先的にやってもいいか、と
小学校に上がるときもデスクが親戚のお下がりで
これが人生初の新調デスクで、
とはいえどこかの床として100年くらいを経た木だそうですが
初めて自分の机ができた喜び
机に向かうことが増えそうです
創作意欲がわいてくるというものです
本気がでそうでこわいです
もはや季節は関係ない

さて、『solo』が発売されてから、会場売りから数えれば8が月以上が経ってしまったのですが、この『solo』について、コメントしようしようと思いながら、月日の経つのは早いもの、触れないままに、新しいアルバムの話に移ってしまいそうな気配。
書いてしまいたいところですが、ちょっと眠くて眠くて、さっきから涙がこぼれてこぼれてとまらないので、また明日にでも。写真も載せたいと思っていましたが、また明日にでも。追って 追って 追って