二階堂和美 nikaido kazumi

diary

2009.09.09

この夏をふりかえる

成田空港のYahoo cafeというところに居ます。
あと1時間後くらいに飛行機が出る。
ここは無料でインターネットが出来る。
迷ったが、もうパソコンはおいてきた。
6月くらいから、ずっと宿題に追われてきた感じでしたが
ようやくちょっと休息な感じです。
海外ツアーはいつも、そういう感じがする。慰安旅行。

追われていた宿題の大ヤマはふたつ。
往復譜面のプロジェクトと、この、にかさやツアーに向けた新作のレコーディング。
くるりのトリビュートアルバムもあった。昨日情報が解禁されてました。
あれは仕上がりがたのしみだなあ!
弾き語りに、まるさんこと、まるむし(from赤犬、みにまむす)さんにバイオリンを弾いてもらった。
今回のこの「宿はなし」のレコーディングでの新しい試みは、
ここ3年くらい、いつもライブでPAをやってもらっているエンジニアさんに録ってもらったこと。
ライブの感じで録ってもらった。@大阪なんばのスタジオLublab。neco眠るの曲もここ。
necoのライブ楽しかったな~ 初めてダイブ・・・みたいなことさせてもらった。
DODDODOと似てる、というのを森くんに言われて、よくみたら、ほんとに似てた。
DODDODOによると彼女のお母さんの若い頃と私がめっちゃにてるらしい。

往復譜面の、途中経過をいろいろ書いたりしたいなあとか思っていたけれど
その前に、譜面かけや、と自分を戒めていたら、譜面書いて送るのに精一杯だった
そもそも譜面なんか、かけもしないし、よめもしない。
最初から無理な相談だったのに何故かやることになっていて
やるからには一生懸命やろうとなってて
しかし、やっぱり、こっちからサラの状態から書く譜面は、こっち主導で「がんばって解読してねー」くらいな感じでできるからまだいいが、
送られてくるほうの、封筒を開けるのがまずおっくう。あけて譜面を眺めたところで、まったくメロディのひとつもながれてこない。
タイ語とかヒンドゥー語とかがかかれているようなものだ。
泣く泣く取り組んだ。5月ごろに始まって、8月末まで4ヶ月。
といっても実際稼動し始めたのは7月くらいから。
最後の一週間で、集中合宿して、なんとか音が鳴り始めた。
結果的には、中学生の学園祭の後、みたいな達成感があった。
かあやと、今回はじめて会ったサエコと、
なんだか仲良くなり方が、中学生の友達みたいな感じで、すごい新鮮だった。
このプロジェクトのお土産は、多少、楽譜の便利さがわかったこと。
今回、祐子さんがライブに参加できなかったし、
本来、みんなで回した楽譜を本にするとかいう話もあったので
そこを完として、もうすこし、このプロジェクトは終わらない。

にかさやアルバム制作と、楽譜プロジェクトと、
おかげで、作曲癖がついた。
なんかいつになく、作曲した。
作曲は楽しい。作曲は好きだ。
作詞も、以前ほど憂鬱に思わなくなってきた。
今度帰ってきたら、今度こそ、自分の作品作りはじめよう。
そのために今年だったはず。
とかいって、飛行機乗るときは、いつも、これが最期になるかもしれない
とか思いながら乗る。
さて、そろそろ行きます。

また会いましょう!

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2009.07.25

7月25日夕方

あれ なんだっけ 
なんで一ヶ月以上も経ってるんだっけ
って毎回言ってるような
なんだか7月はたくさんライブをしたような気がします
実は今年は、今年はというかニカセトラの弾き語りのツアーをやらせてもらったのを区切りに、しばらくは制作とか、内側整えたりするのに時間をもらおうと思って、ライブをお休みさせてもらっているつもりなのですが、
意外とやってしまっているような気がする。
来週なんて家から歩いて3分くらいの空き地で納涼大会・・・
高齢のおっちゃんが3人、家に押しかけてきて
どうやって断るか
・事務所にふる ・ギャラをつり上げる ・先約があると言う

どれも出来ず。
いや伝えたはずだが、なぜかやることになっている
大人っぽい
「こういう人生もあるのかもしれないよな」
という言葉が脳裏をかすめた
こういうのも含めて内面整えさせてもらっているような気もする ということで自分をなだめる
なんか 明日死ぬかもしれないのに 出し惜しみしててもしょうがないよねえ
いやしかし、明日死ぬかもしれないのに、やりたいことに手が出せぬまま頼まれたことばかりやって人生が終わるのもなあ
「こういう人生もあるのかもしれないよな」
がまたでてくる
うだうだ言ってると反感買いそう
考えて書こうと思うと更新できないここ
ここを読んでくださっている方の中にも、お断りしてしまったイベントの方とかあるかもしれなくて、ごめんなさい。
「こういう人生もあるのかもしれないな」と思うんならやれや と思われるかもしれないですが、
そうですね、やれるだけのことはやりますね

「身を粉にしても報ずべし」
とは「恩徳讃」という、仏のお徳を喜びたたえる歌ですが、
何に報ずべしと歌っているかというと、仏にです
仏に報ずるということは、必ず仏にならさせていただくことに報恩感謝するということで
だんだんわからなくなっていくんですけど
つまり、慈悲に、ということで
こちらの苦しみとか迷いとかを、必ず救うと約束してくださるということが、
あり得ないくらいの深い慈悲ということで
それは実感したら、ほんとあり得ない なんだそれ ということになって
光のようなものの中にいる自分がイメージできて
感覚的には わかった気になります。
考えると なんかわからなくなるんですけど
感覚的にだけ、日食とかみたいに 時たま、すごい光が届いて来るみたいな

あ、そんな話をするつもりではなかった
台所から君が代斉唱が聞こえてきた
あれ、ケミストリーの右の人ってあんな顔だっけ?
マツダスタジアムも行きました6月末
私は野球はよくわからないので、主眼は家族サービス
家族? 甥と姪は家族か?
ビールを飲んだら、カープが勝ってたところのあたりはほとんど居眠りしていて
結局負けましたが 勝ち負けはどっちでもいいやと思ったけど
あの、ピッチャーとかのプレッシャーたるやいかばかりかと思ったらため息しか出てこない
わたしなんて適当な仕事をしているものだ
納涼祭でもなんでもやりゃあいいよな そうだそうだ
なんでもつべこべ言う暇があったらやりゃあいいのだ

さっきの話の続きはまたにします
さっきの話?
7月のライブの話
なんで仏教がそもそも起こったのかという私の想像

魚が焼けた
こないだ作った餃子も焼く

食べ過ぎ
ごめんなさい
いただきます

あ、おばあちゃんが来た

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2009.06.19

宣伝担当してみます

またまたご無沙汰してしまった、
今Newsを2点、アップしましたのでよかったら見てみてください。
さて、こないだの堂脈vol.3、おいでくださったみなさま、
おかげさまで、かなり楽しかったです!!!
山村誠一さんのさえずりな夜とのセッション、
ブラジリアンなリズムで歌わせていただくのも最高でした。
ありがとうございました!

いろいろ書きとどめておきたいことはありますが、
とりいそぎ、ちょっと広島近辺のイベントを宣伝。

私のイベント”堂脈”でもお呼びしようと思っていたら、先を越されてしまった、
ふちがみとふなと さんが今週末、広島でライブされます!
20(土)福山ポレポレ
21(日)広島ヲルガン座
広島の方々、是非この機会にお運びください。私はお客として見に行きます。
「フナトベーカリー」名盤。
でも、なんといってもふちふなは、生のライブがほんとにお見事なのです。
最初に出会ったのは、かれこれもう何年だ?7,8年前?もっとかな?
時々イベントでご一緒になったり、大阪や神戸でツーマンやらせていただいたり、おうちに遊びに行かせていただいたり。今回は私はただの客として行かせていただきますが、むしろそれは落ち着いて見られる(聴ける)から私はうれしい。広島で聴かせていただくのははじめてだ。
いつもいつも季節や場所に合わせたナイス選曲、ナイス曲紹介。
そして心にすっと入ってくる声の歌とベースの歌。
カバーもたくさんだけど、また自作の曲がいいんだな。
堂脈でお呼びする代わりと言ってはなんですが、是非この機会にお運びください!

その翌週28(日)には、mama!milkが。ばばじごはんにて。
すごいな、広島でも、毎週いいライブが目白押しだなんて。
しかも。そのmama!mikのライブに合わせて展示される
ひょうたんランプに注目。
昨年シアターイワトでのワンマンライブの時に、今年2月には二象舎でのライブでも、
ステージに飾らせてもらいましたのがこのひょうたんランプ。
そもそもは、今私の窓口となってくれているレーベル、カクバリズムのオフィスのあるビルの下がNo.12ギャラリー、ここは、私の写真(このHPトップの振り向き写真も)を撮ってくれている写真家、平野太呂くん夫妻がやっているギャラリーで、そこでこのひょうたんランプの展示会もやっていたのです。
それが縁で、ひょうたんの二人は私のライブに来てくれ、私が彼らの熊本のアトリエを訪れ、またそこから、二象舎とつながって・・・
よほどの縁があったんだねとしか思えないつながりで、ばばじでの展示です。
しかも、mama!milkの曲を聴きながらイメージして作ったと言うではないか。
こうご期待。

2009年6月28日(日)mama!milkライブ@ばばじごはん
2009年6月28日(日)~7月4日(土)ひょうたんランプ作品展示会

もろもろ、書きとばしていることが山盛りありますが、少しずつ書きます。
ようやく今ごろ2006年のスコットランドツアーの日記を書いているくらいですから・・・
たまっている「つれづれにか」も、近日中にアップします。
全国パルコに置いてあるフリーペーパー「flyer」と、広島クアトロのスケジュール冊子「クアトロプレス」に連載中です。もう今月で40回を迎えていました。なかなか続いたな~。そろそろ終わりにするつもり。

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2009.05.26

マンガン記念館が今週末で閉館

もっとちゃんと考えてから書いたらいいんだけど
間に合わないから、殴り書きを垂れ流しします。

1月に六本木のスーパーデラックスにて行われた出版パーティでご一緒させていただきました美術作家の高嶺格(たかみねただす)さんの著書「在日の恋人」のことは、以前、当WEBでも紹介させていただきましたが、(NEWSのこことかDiaryのこことかで)その舞台となったマンガン記念館が、今月末で閉館となります。
あの2003年10月、アメリカツアー直前、完全アンプラグド真っ暗闇30人限定洞窟ライブ、後にも先にもあんなワンマンライブは二度とないであろうあのライブを、やらせていただいたあの場所が。閉館。
わたしにとっては自分がライブをさせていただくことになってはじめて知った場所でしたが、単なる天然の洞窟ではありませんでした。鉱山採掘のために掘られた坑、それも朝鮮から強制連行された方々が、じん肺被害に遭いながら働かされていた場所でした。それが今日まで、被害側である朝鮮の方によって運営されてきました。
高嶺さんとのつながりで、この歴史と、現代まで連綿と未解決になっている問題について知り、考える機会を得たことは、有り難く貴重なご縁でした。
高嶺さんの著書「在日の恋人」は京都ビエンナーレの出品作品の制作日記です。朝鮮人である恋人(現在は「妻」となられました)との関係をこのマンガン記念館との関わりを通して深めてゆかれる様子が、ふつうになんの歴史も知らず生きてきた私たちと相通ずる目線で、しかしながらクリエイターとしての大変興味深い視点と快文でつづられています。(私も恐れ多くも「ニカ様」として何回も出てきます。人の日記につづってもらえるなんて嬉しいものですね!)
閉館まで、あと一週間を切ってしまいましたが、是非とも全国から、訪れておいて欲しい場所です。
マンガン記念館を運営してこられた李さんの言葉が心に残ったので引用させていただきます。

「日本には日本国営の従軍慰安婦も強制連行博物館もない。つまり国営の加害の博物館は全くないのである。つまり日本政府は加害の歴史を残したくないという表れに他ならない。(中略)その加害行為を博物化することが不戦への道であり前の戦争の本当の反省てあります。」

私には個人的なレベルの話しか、今は出来ないけれど、
私は、謝るというのは大事だと思います。
社会人になったとき、とある音楽業界の方から、「ビジネスでは非を認めたら負けだよ」と指南を受けたことがあります。すごくショックで、その後、その言葉がどこかでずっと尾を引いていました。そのときはほんとにびっくりしたけれど、その後納得するシーンに何度も遭遇しました。みんな結構謝らないでふんばるのだなあと。客観的にみてると、へーなるほどーと思う。私も何度もぐっと謝意を我慢したことがある。社会の中での交渉事とか民事裁判とかで、一般的にもそういう習慣が身につきすぎてるのかもしれません。
けれど私は、自分の経験としての感想ですが、悪いことをした、という気持ちがあるのに、それを押さえ込むのはとても苦しい。ずっとずっと、苦しい思いが続く。謝ったらずいぶん楽になるのになあ、と思った。けれど、謝って仲直りしたいわけでもない、という相反する気持ちが働くこともある。だけど、悪かったことは認めたい。
ってことは、「~~したい」っていうただの私の欲でもあって、謝ってスッキリしたら、かえってだめなんじゃないか、とも思ったりする。悪いことをしたのに、スッキリしちゃだめなんじゃないか、と。まあ、悪いことしたら、謝ったからってそうそうすっきりするもんでもないけれど、
さっきから、「悪いこと」とか言ってますが、別に大きな犯罪とかいうわけではなくて、人を傷つけたりとか、壊したりとか盗ったり嘘ついたりとか、まあそういうことです。
こっちから謝って、「こちらこそ悪いところがあったね」となればいいけれど、「そうだろうがよ」とつけ込まれたらほんと、気悪い。謝ったつもりが、また逆上してしまう。結局自分も反省してなかったのかしら、とか思う。まあ、たいていは、どっちかだけ悪い、ってことはたぶんほんとはあんまり無い。人間関係の場合はたいていどっちにも何らかの原因があったりすることが多いんじゃないかと思う。10対0の事故とかは、うーんどう考えるのだろうか。今はわからないや。
だけど、お互いすっきりなんてしなくても、もう手遅れだとしても、反省の気持ちを表すか表さないかは、遅くなっても、伝えるべきなのかもしれません。という気がしています。
謝ると不利になる。不利って、だいたい金銭のことだと思いますが
つけ込まれる。まあそうなんですけど
私は仏教、浄土真宗の教えが好きなのは、謙虚な気持ちですべてを考えるからです。
ひとりひとりがもうちょと謙虚さをとりもどしたら、なんか、もうちょいましになる気がするんだけど。
だけど、行き過ぎた謙虚さは、かえって傲慢である、ということも、
注意しないといけないことなのですよね。

最近ニュースを見ていないので、新型インフルエンザ情報に疎いのですが
関西でのイベントは、誰もこないのかな?大人はうつりにくいとかいうのはデマ?
というわけで、今月中にマンガン記念館に行ってください。
5月30日のイベントは私は一番に出演します。7時くらいまではバスがあるようです。
詳しいことは、こちらをご覧ください。
翌日、私は出演しませんが、31日がほんとの閉館パーティなのです。

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2009.05.19

近況風景 リカバリー

あれ、ほんとだ、こんなにかいてなかったっけ?失礼しました!
皆さんお元気ですか?わたしは元気ですよ!
ご無沙汰しておいてなんですが、
このところ、自分でも気味が悪いくらい健康的な生活をしています。
その代償?でパソコンに向かう時間がいっそう減っています。
朝は6時すぎに起き、3食決まった時間に食事をし、夜も早めに寝る。
今はこの流れに流されてみているところで、ようやく流れにのったぽいので
そろそろいろいろ余計なものを足していこうと思っています
曲作ったり、歌を覚えたり、勉強したり、文章書いたり、通信したり、身体鍛えたりです。
限りある時間の中では、やりたいけれどどうしても後回しになっていくものがたくさんある
その中には大事そうに思っていたけどそうでもないものと、ほんとに大事なものが混ざっていそうで、びくびくする思いと、開き直る思いが半々。
 
後回し、という言い方は、3年前くらいに友人のS女史が使ったのを聞いて
ああ、その言葉を忘れていた、と思った
とっても巧い言い方だと思う
そのときは、どちらかというと悪い意味で「後回しにされてる」という用い方だったのだけど
ああ、私してるしてる、と思ったので
あらゆる後回しにしていることに対して、後回しにされてる側とともにいろいろ考えるようになった
なんで後回しになっているのか?
じゃあ優先しているものはなんなのか?
ほんとにやるべきことはなんなのか?
そんなことをちょっと前によく考えていましたが、
もうよくわからなくなったので、いったん記憶喪失にでもなった気分で
順番かえてみています。
いままで後回しにしていたことを先にやり始めて
優先的にやっていたことを後回しにしてみる。
結構フレッシュです。
ちょっと軽くなったので、また要りそうなソフトとデータをひとつづつ持ってこようとしはじめた段階。
こうやってまた荷物増やして、時々またどしゃっとひっくり返して、そこらへんにまた山を作って、自分はまたちょっと離れた更地に積み木していって、でもひっくり返した山を処分する勇気もないので、なんとなく自然と風化するのを横目に、途中で時々捨てちゃいけなかったものを思い出して、探しに行って、まだ風化してなかったら拾い戻す
手遅れもある。けどそれは受け入れなしょうがないわいねー
いっぱいいろんなものを捨てたような気もするけど、いっぱい拾ってもいるからな
我ながら欲張りだと思います

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2009.02.22

12/26 ~ 2/1

いまさらながら
年末からのツアー日記続き

12/25 ライブで気分がよくて、調子に乗ってビールを飲んだ ホテルからブログも書いた
翌日。からだも重いし 荷物も重い。ムジカの場所もわからない。助けてタクシー
夕方になっても声が元に戻らなかったムジカジャポニカでのライブ
だけども、酒を飲んでてもいい歌歌っていた歌手はいるじゃないか、
腹の底から歌ったら声は出るんじゃないか?と思ったら出た 別の種類の声だけど
もしかしたらこっちがほんとかも、という気もしないでもなかった
その勢いで「愛の賛歌」を歌ったら、日本語の部分の歌い方に新たな景色が見えた!
ああ、なるほど!こうだったのか
つぶれてみて 初めて見えた 声景色

翌日のオフを、塩屋の旧グッゲンハイム邸にて過ごさせてもらう
音楽家の森本アリくんが家族で管理している旧洋館
昨9月、神戸帰りに渋谷毅さんと遊びに寄って わたしはすっかり塩屋通
洋館管理のいきさつを知り 深く感銘を受けた
私の年齢は、もうこのくらい大きな決断をしていい年なのだ などと思う
町を動かしている人
私に出来そうなことを考える
夜テレビでパフュームのライブをみる。広島出身ということもあって多少ひいき目
踊りがよかった 歌は口パクのようだったが、身体が歌っていたからいい
比較的大柄なのが好感が持てる

翌朝は住人のみなさんでの餅つき大会
ドラマみたいだった 若い人たちが集まって暮らしている
ドラマみたい と思うときと 外国みたい と思うときは ちょっと似ている
おいしかった。杵の木くずが紛れた餅
アリくん率いる 三田村管打団? の2ndアルバムはとてもいい
わたしが寄せたコメントはライナーノーツにも載ることになったらしい (載ってた)
もう出たかな?私のアメリカツアーのボックスと同じレーベル、コンペア・ノーツ。
渋谷で「なぎ食堂」というベジレストランをやっているライターの小田さんがやっている。
わたしのCDはいろんなレーベルにまたがっているので、レーベルメイトもたくさんいる。
今回、ニカセトラの中で歌わせてもらった「日暮れ道」という曲は
ポエット・ポートレイツのレーベルメイト、都市レコードの1stに入ってる曲。
都市の曲は一時期はまった
このごろは、あんなはまり方をすることがない
のは、ちゃんと向き合えてないのだろう スピーカーに
鑑賞したいなあ
  
塩屋から在来線で姫路のイーズへ。
駅でお迎えを待つ間、寒すぎてやりきれぬ気持ちになる。
朝から餅つきで外に出ずっぱりだった上、電車の事故でやたらと途中の駅で降ろされては待たされた。身体が冷え切っている。身体が冷えると心も冷える。
が、暖かいお店で温かい汁物をいただいて 冷えた身体も心もすっかり温まる。
冷えると孤独感が増幅。暖かいと気持ちも明るくなる。ああこれ、ニカセトラの主題。単純。
イーズにて2008年の歌い納め。に文句なし。楽しかった。ようやくつかめてきた。ツアーというものが。「世界で一番熱い夏」。

くたくた脱力で帰郷。新幹線こだま号しか止まらぬ駅に降りたつと、森林のにおい。
ほんまにこんな田舎に住んどるかいな私は、といつも思う。
あ~ええにおい、とか思うもつかの間、駅に迎えに来てくれた父が落ち込んでいる。
届いたばかりの新車で出迎えちゃろう、としたら、家をでるところでいきなりこすったらしい
まあ、けががなかっただけえかったいね、とかなんとか慰めてたら
私が予定の新幹線に乗り遅れて日が暮れてしまったことに言いがかり
絶対謝らない性格 こすった車は私の初めての新車です
帰り着いたらばあちゃんは、やれこうして、ああして
おいっこめいっこは、やあやあもめよる
家はたいへんだ
 
年越し、年明け。
 
年明け一番のライブは、ツアーの続きではなくて、大友さんと高嶺さんの出版記念イベント。
めずらしく東京トンボ返りなので飛行機を使ってみた ら やっぱ気分的に近かった
往きの道中、高嶺さんの「在日の恋人」を読む。電車に乗ってすぐ読み始めて、
飛行機を降りる間際に読み終わった。
羽田に降り立っても気分はすっかり本の時空2003年。すばらしい読後感。
感傷にふけっていると、電車乗り間違えて、横浜駅・・・
SPURの取材時間に大幅遅刻。ごめんなさい
それにしても 感動した。「在日の恋人」。
自分の過去の行動が、他の人の日記によって記録されているというのも
初めて味わう感覚で非常に嬉しい。
わたしにとっての一コマと思っている時間も、
その多くは、誰かと共有した時間で、その人の中に私が生きてた時間が確かにある
改めてそんなことを思う。
丹念に選ばれた言葉が並べてある
文章は人を表すなあ
そんな嬉しい気持ちが始終包んでいたこの日のイベント
大友さんも高嶺さんも そんな感じだった
わたしはよんでもらえて とても嬉しかった
大友さんの歌うのを初めて聴いた
とってもよかった
あんなにギターが上手な方でも、歌うときのギターは 凝らないんだなあ
それもちょっと嬉しい感じがした
飛んできてよかった
 
その週末からツアー再開。金土日、関西3連夜。京都京都大阪。
まず金曜。ザンパノは録音でもお世話になったカフェ。
叡山電鉄は風情があった。電車で来たのは初めてだった。
店の前は、大きな踏切で、踏切のバーは長くて途中で折れるようになっている。
バーには垂直方向にリボンが何本もぶら下がっていて、
踏切が一斉にあがると、まるでカマキリが立ち上がったみたいになる
リボンがカマキリの足のトゲトゲに見えるんだな とかなんとか
という景色が、ザンパノの窓から見おろせる
  
お客さんは、ステージに対して基本的に横向きに座っており
結婚パーティ2次会で歌っているような雰囲気
この形は苦手だと思っていたけれど 関係なかった
すごくいい雰囲気だった ありがとう
ハイヒールの件もそうだけど 裸足でなくては歌えないと思っていたような
これまでのNG的な要素をいろいろ覆すツアーとなった
「せんぷてんばぁ」を、「時が流れても」の後に歌ってみたら、
あ、この歌、こうなのか、というはじめて得る感覚あり
  
夜中、メトロでユア・ソング・イズ・グッドのライブがあるとのことで見に行く
  
土曜日。ソールカフェ ずっとお誘いいただいていたお店。
メールでのやりとりと実物の、店主のイメージが違った
白シャツにギャルソンエプロンな感じかと思ってたら、ニットキャップだった
大きく熊っぽい男の人と細いウサギっぽい女の人。絵本のように誠実そうなお二人。
リハーサル。声が自分の身体を離れて宙に浮かぶ。なんか懐かしいと感じる聞こえ方。
窓ガラスが湿気で曇っていて、車が行き来する音やランプの明かりが混ざる。
それがアメリカツアー中のサンディエゴのタコス屋に似ていて
なので、というのもへんだが、第一部は着て来た格好のままでやらせてもらった。
あのツアーの頃は、衣装とかはなくて、サウンドチェックさえないときもあって
会場に着いたときにはもうお客さんが待っていて、車から降りてそのまま本番、ということもあった
あれが私にとっての初めてのツアーだったが それがいきなり3週間23公演で
でもその時はマウント・イアリのライブについて行っただけだから、私は3,40分やるだけ
私のことなどはじめて見る人ばかりっていう気楽な状態
衣装とか着替えるんじゃなくて、ステージもフロアもそのまま同じなのがかっこいいと思っていた
今も、それもいいと思うし、着替えるのもいいと思う。別の味つけになるだけ。
うどんを、ざるで食べるのも好きだし、熱いのも好き。味で一番好きなのは、
ゆでたのを冷水で締めずに、ぬるいままレモンと、ごまと、しそと、つゆをかけて食べるの
でも汁うどんがスタンダード。かまたまも好き。冷たいのもたまにはいい
けど麺そのものがおいしくないと、どうやっても どうでもいいかんじ
おいしい麺だけが出回ればいいのに、と思う
丁寧に作れば そうなりそうなもんだが
あのゆでうどんはどうしてなくならないのか
らくなことにおいしさは負けるのか
  
サウンドチェックの途中、ベートルズのべーちゃんが
スコーンを差し入れて顔を見せてくれたのが嬉しかった。
べーちゃんとは3カ所一緒に回ったことがある。6年も前だ。
あの人はおぞましくよい。でもあんまりライブをやっていない。
でも聞きたい。から広島に旅行がてら来てと口約束。客として見れる企画をたてよう。
 
日曜朝。KBS京都の番組コメントを収録後、大阪へ。阿波座のマーサ。
早く着いたのでランチからサウンドチェックまで長居。
会場に少しでも長く居ると居れば居るだけ身体がなじんで声もなじむ ような気がした。
雨降りなのに、みなさん来てくれて、リクエストたくさん、ありがとう。さすが長いよしみを感じる大阪。
「いくつもの花」を歌っているとき、じわっときた
他の曲の時も、なんども、涙がこみ上げてきた
ひとつの企画で3連夜続くのも、集中力が増していいと思った
  
平日はいったん帰宅。
おばあちゃんの介護用品が毎日あれとかこれとか届くのの設置
合間合間でカーディガンの虫食いを補修。
コンピューターを開かなければ動物らしい毎日が送れる気がする
 
また金曜。こんどは名古屋。
先週のリクエストに触発され、最近やってない曲もやってみる
そしたらさらにたくさんでたので、結局たくさん歌ってしまった
それにしてもうれしいもんだなリクエストっていうのは
KDハポンのPAさんが「ニカセトラ」の2004年非公式盤を持っていてかけてくれた
もう何年も聞いてなかった。今回のアルバムに収録しなかった曲やバージョン違い、懐かしい。
 
土曜。金沢へ。今回初めて着てきたお下がりのぶ厚いコートが役立つかどうか興味津々。
福井あたりで真っ白雪景色。ひゃ~北陸。でも金沢は降ってなかった。
もっきり屋のマスター。ニカセトラのアナログを差し上げたら
「こういうのが一番嬉しい」とすぐかけてくれた
昼過ぎから雪。
ライブ中、屋根からどさっと落ちる塊 人がおちたかと思った
控え室代わりに居させてもらったペーパームーンというバーは
童話に出てくるような店だった 猫がしゃべりそうなとこ
半地下になった窓から、雪がどんどん降り積もっていく眺めが、さらに異空間を盛り上げた
ハイヒールの裏はつるつるで、店と店の移動中、一回こけた。
仲介してくれた古本屋、あうん堂さん、No.12ギャラリー ありがとう。
  
富山はお寺の会館。照明がきつくてお客さんの顔が見えないので 信じてやるしかない
見えないこともあるよねえ 本来、夜は闇
チャイを出店してくれていた、富山市内のアナザーホリデーさんが描いてくれたポスターに感激。
ochamurainika.jpg
「お茶侍さん」という絵本を描いていらっしゃるとのこと それとダブらせてあったらしい
あまりにもよかったので、翌日お店を訪れる。
ここ?!ウケる 立地がおかしい。
紅茶専門店 筋のとおりっぷりに尊敬の念
会場だった善巧寺さんの住職とは同い年。同じ宗派のお寺の後継者ということで同志
いろいろ話をした
 
翌日金沢へもどってサケロックのライブを見る 知らない土地で見るのも新鮮
新譜の『ホニャララ』は、これを待っていたよ!と思う傑作。
 
北陸から北海道というルートで移動する機会は珍しい 空からの景色も違う
雪の積もった日本列島はなんと美しいのだろうか 版画のよう
青森の半島の両角がどちらも、名刀のような美しい線 あの地形はすごいなあ
  
札幌。
雪は降っていなかったが、道路脇によけてある雪の量のレベルが違う
ホテルの前の道路は全面ぶあつい氷に覆われている という信じがたい状況
寒さは恐れていたほどではなかった コートが役に立っている
  
かの有名な時計台の二階でライブ。
札幌だけ一部構成。公共施設ならではの時間の制約があり、
それなりに広いので「距離の近い人たちへ」の場所としては少し迷ったが
古い建物とは縁のほうが大事。次いつ出来るともわからない。
ブックレット「ニカセトラのエトセトラ」を生んでくれたレコード屋さんの秋庭さんのことは先述したが
今回のツアーは、縁を大事にしたかった
自分をとりまくいろんな因縁
見えているのはほんの氷山の一角だけど
 
翌日は大正時代からつづくお宿、丸駒温泉にてオフを過ごす。
支笏湖とつながっている露天。あはは。寒すぎて、ばかげていて、すごい。
 
そしてイワトで千秋楽。引退コンサートみたいな錯覚に陥った。
イワトでのライブのことは冊子の「イワト」に寄稿しました。3月15日頃発行されるそうです。
昨年のVol.2にも一度寄稿してます。今回が2回目。くわしくはシアターイワトへ。
 
こんなことを書き連ねてインターネット上にアップして
そんなことより作詞のひとつでも仕上げたらどうだ?曲の一つでもまとめたらどうだ?
パソコンに向かうと時間の過ごし方をやはり間違える
とおもいながら そうでもないと思うようにしてみたりもする
 

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2009.02.10

ツアー終わりました!

ニカセトラのツアー、全15カ所、終了しました。
来てくださったみなさん ほんとに、ほんとに、ありがとうございました!!
それぞれの土地で、お店の方、スタッフさん、そして集まってくださったお客さん
いろんな人に出会えたことがなんとも有り難くて
これまでもツアーはしていたけれど、一人のワンマンで回らせてもらったのは始めてで
それはやっぱり特別のものだった。
それゆえの緊張感もあったけれど
回を重ねるにつれ、気持ちは高まり
最終日のイワト、始まるなり、まだ歌ってもいないのに、感極まってしまった
これで、このセットでやれるのも最後だ、と思ったら まるで卒業式みたいな気持ちがした
このセットリストは、このツアーでしかできないので
 
「距離の近い人たちへ」 という名前を思いついてくれたのは、
ニカセトラのアナログを出してくれたカクバリズムの代表、カクバリくんで
やっていくにつれ、ぴったりのネーミングだったなと思った
私は名前をつけるのが苦手で
イベント名でも、ツアー名でも、曲名でも、アルバム名でも
だけど名前から内容ができあがっていく と常々感じていて
だからとっても重要
「ニカセトラ」 は 自分でつけた
人によりけり と思うけれど、どうも私は、形から中身が作られていく質で
たとえば衣装
 
今回は靴を履いた。
年内は少しだけかかとのある革靴
年が明けてからはハイヒール
なんでハイヒールにしようと思ったんだっけ
鏡の前で、衣装を着てみていて、その衣装に合う靴がそれだった
それだった、なんて断言してみたって、私がそう思っただけだが。
家の部屋の中で、ハイヒールを履いて予定の曲目を歌ってみたら
すごく調子よく歌えた
ためしにハイヒールを脱いでみたら
なんか緊張感のない声になった
それはそれでいいときもある
けれど、今回わたしは緊張感のあるほうでやってみたかった
 
いつものPAのトキちゃんが合わせてくれるマイクの高さがずれた
 
富山の会場では、お客さんは靴をぬいで座っているのに
わたしは履いている
これまでと逆だなあと思いながら
 
北海道の時計台だけは、木製のステージがあまりにも靴音を響かせるので
途中で脱いだ
 
音が気になったと言えば
京都のソールカフェでは、リハーサルの時には全く気がつかなかった時計の音が
ものすごく大きく聞こえ
そのカウントに「時が流れても」の自分の拍がわからなくなって、
曲が終わった後、のけてもらった
 
京都のもう一カ所、ザンパノで、
ライブ後、
メニューの字が異様に小さいことを指摘したら
店主の”にいやん”は 自信がないんよ といってたけれど
ものっすごいおいしい
おすすめは何かと聞かれても困るという話になり、
自分としてはすべておすすめのつもりで出している、と。
それはCDの物販で時々出くわすやりとりと同じと思った
自分はおいしいと思って出しているけれども その人が今何を欲しているかによるよね
という話
自信がないというのはちょっとまあ言葉のあやだと思う
でも、その人にとっての好き嫌いがあって当然で、
ある人にはよくても、ある人にはよくないので
それに、もっといいものを追求する気持ちも常に持っているわけで
そういうときの自信と、引き具合は、自分にどう説明したらいいのかしら
  
いつでもござれ で いたいなあと思うけれど
現実にそういようと思うと なかなかたいへん
リクエスト大会 みたいなコーナーを設けてみたりしましたが
とっさにはできない曲も出てきて
それでも無理矢理、すべてのリクエストに応えさせてもらいました
コードや歌詞を忘れていて、スムーズにやれない曲もあって、ごめんなさい
最初からやるつもりにしている曲でさえ、スムーズにやれないのもあって、失礼しました
だけれども あのコーナーは楽しかったです
場所場所で、いただくリクエストがちがって、おもしろかったなあ
意外と古い曲、一度しかやったことのない曲などをリクエストくださる方も多く
自分のことを知ってくれているのだな、という実感が、ほんとうに私を嬉しくさせた
ほんとに有り難いなあと思って もったいない気持ちがした
 
金沢なんて、ほんとに初めて行く土地だったのに あんなに盛り上がってくれて感激
 
大阪のマーサ、名古屋のK.D.ハポンはたくさんリクエストもらって、
ついつい全部やってしまって
長丁場によくつきあってくれたね~~重ね重ねありがとう。
 
後半のセットは、ほとんど一緒だったのです、所々入れ替えたりしていたけれど
いくつもの花 と 日暮れ道 の順序
雪の降る街を と レールのその向こう の順序
これは何度も入れ替えながらやっていた
不思議なくらい、順序によって、曲にこもる感情が変わるのです
こめすぎやろ、と自分で自嘲する気持ちも湧かないわけではないですが
そこは、ちあきなおみさんを念頭に浮かべて、ふんばる
自分がしらけた時 見ている人はとっくにしらけているだろう
かといって、こちらもほどほどなほうが持続しやすいこともある
 
ハイヒールを履くのは、持続しやすくする効果もあった
でも最終日のイワトでは、立っているだけだったのに、足がしびれた
何の持続なんだっけな
集中力 かな
  
「あんたは縦の線がねじれるね」と、高校生の頃、書道の先生に言われたことが
よく頭をかすめる
 
身体も、縦の線が傾かない方が、声もよれない
だからマイクとの距離を手を動かして調整する方が 声がよれない
けれどギターで両手がふさがっているときは、
マイクとの距離は身体を動かして調整するしかない
身体を動かしたくないときは、身体の内側を動かして調節するしかない
プラス、PAさんとのチームプレイ
結局外に出ている音、お客さんに聞いてもらう音は、私自身は聞くことはできない
けれど自分が気持ちよく聞こえていると、つるつると声がひきだされる
聞こえ方によって声がかわる
衣装によって 振る舞い方も変わる
靴によって 歩き方も変わる
照明によって、ムードも変わる
ムードが変われば未来は変わる
形から、中身はつくられていく
と 思う という話
は、つきない
 
ツアーは、お店によって機材も、いじる人も、鳴り方も、いすの配置も、照明も、気温も
もちろんお客さんが すべてちがう。
リハーサルの時間をたくさんとらせてもらった その空間に慣れるため
その空間での自分の出す音の感触を確かめたい
それによって合う曲、合う歌い方を見つけたい
本番は お客さんがいて、また全然変わっている
おもしろいねえ
全然違うんだもんね
些細なことですけどね それを試させてもらえているなんて 贅沢
でもお客さんが、ステージを作っている ほんとに
求められてもなかったら、やる意味がわからなくなる
さっさと引っ込みたくなる
みなさんの時間を、貴重な時間を私に与えてもらっている
その時間は二度と返らない一瞬一瞬なのに
どうもありがとう。
お預かりします!
という気持ちがした
お預かりした時間に、中身を詰めてお返しできただろうか
終わった後 直接お話しできるのが、ものすごく励みになる
中には、私がそこにいても見向きもせずお帰りになる方もいらっしゃる
期待はずれだったのかしら・・・お悪うございました・・・とがっくりする
けれど、簡単に言葉や態度に出されない方もあったのかもしれない
距離の近い人たちに、いろいろ教わった
ああ 今もう一回 ツアーに出たいな
ツアーを続けている人たちの気持ちがすこしわかった
だけどしばらく辛抱して
そうして、いつかまた、ツアーに出たいと思います
本当にどうもありがとう。
また会える日まで
どうぞごきげんよう。

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2009.01.28

札幌時計台 下見行ってきました

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時計台ホール続報。行ってきました!俄然やる気向上素敵ホール。
東京、自由学園明日館に似た雰囲気。古い木造の鳴る音。木のベンチ。
今回のツアーでは一番大きい会場ですね。楽しみ!!!
昨日までサケロックのツアーに同行していたPAのトキちゃんも来てくれてるし!
今回前の日からその土地に来ているのははじめてで(京都2連日を除く)この余裕が嬉しい。

ちなみに、ご予約の窓口となってくださっているウィアード・メドル・レコードさんは
『ニカセトラ』のブックレット、「ニカセトラのエトセトラ」の聞き手となってくださってる、
あの方なのです。今回の会場選びもなにもかも、仕切ってくださいました。
ご予約・お問い合わせは、ウィアード・メドル・レコードまでどうぞ!
お電話:011-242-3370
メール:weird_meddle@hotmail.com
店主ブログ:ウィアード・メドル・レコードWEB
ブログをたどれば、「ニカセトラのエトセトラ」の裏話も。

そうでした、ほんとリリース直前はバタバタバタといろいろ同時進行で作業をしていて、
ジャケットのデザイン、ブックレット等の中身、DVD、メディアの取材、撮影、ツアーブッキング、もろもろ、リリースにまつわるありとあらゆる雑用が一気に押し寄せる時期に、なぜか私はたくさんあちこちでライブを入れてしまっていて・・・そんなある日の数時間、スカイプ利用で電話インタビューしてもらったんでした。
途中で私が疲れてしまって2日に分けました。
膨大なしゃべりの文字起こしとまとめを、これまた2日くらいで仕上げてくれた秋庭さん、
あの脅威の助けがなかったら、あのブックレットは私の妄想で終わっていました。
現実にしてくれてほんとに感謝してます。
札幌の商店街のはずれにある、小さいけれど素敵なお店、ウィアード・メドル・レコードさんへ
みなさん、どうぞ足を運んでください。幅の広い厳選アイテムが並んでます。全部試聴させてくれます。希望あればいろいろ薦めてくれたりおしえてくれたりします。
ちなみにさっき行ったら、今話題(らしいですね、わたしはさっき知りましたが)の、ヤマハのTENORI-ONのデモ機が設置されてました。

もうライブは明日だ。
明日の今頃は終わっている。

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2009.01.28

札幌時計台ホール

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さて!”距離の近い人たちへ”と銘打ったニカセトラ発売記念ツアーもとうとう最終章、
残すところ2回となりました!
福岡、広島、松山、姫路、大阪×2、京都×3、名古屋、東京、金沢、富山・・・
どちらの会場も、満席御礼で、本当に、本当に、ありがとうございました。
ひとり弾き語りのワンマンで、休憩はさんで3時間近く、
こんなストイックともとれる演奏会に足を運んでくださり、最後まで聴いてくださる皆さんに
ほんとに心から、ありがたく思っています。
随分完成度も上がってきました、というと最初の頃に来てくださった方に怒られそうだけど、
でもツアーってそういうもんですね
最初は過酷だなあって思っていたけれど
心から楽しくなってきました。
こんなツアーをやらせてもらえて、ほんとによかったです。
やってよかった!
ありがとう!

明日は北海道。時計台ホールという、これまたすばらしい場所。
先ほど札幌へ到着しました。いまから下見にいってきます。
作っていただいたフライヤーの絵があまりにもすばらしい!でしょ
めっちゃテンションあがります。体調も万全。
お席にまだ余裕があるのはここだけなので、
よかったら、各地からでも、北海道に遊びに来てください!平日ですが!
今日の、金沢からの空の旅、とっても美しかった
山は青黒く、地面は白く
あまりにも美しい
明日も精一杯歌います。
では会場でお待ちしています!

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2009.01.10

ボアドラム

横川シネマレイトショーで、映画『77BOA DRUM』を見てきた。
すっごくよかった!映画館で、拍手せずにはいられなかった。
ぎりぎり間に合った。明日でおしまい。明日は24:00からだって。
昔からのボアダムスを知ってるとか知らないとかどっちでも、
音楽が好き、と思う人は見た方がいいと思ったなあー
音楽によって多かれ少なかれ恍惚を味わったことのある人なら
それがライブでなくて映画であっても、想像力で補って感動が味わえるんじゃないかしら
映画館でこれだけ何度も鳥肌のたつ瞬間があったのだから
ライブを体験してたらほんとにたいへんなもんだっただろうな
ハートのあたりからグワーっとこみ上げて感動する音楽もある、けど、
これは、身体の表面から伝わる感動。
毛穴から入ってくる、温泉とかサウナみたいな音楽。
なんかわからんけど、鳥肌たってる、という感じ。
山塚アイさんからの指示が、楯川さん、ヨシミさん、千住くん、Hishamさん・・・と77人につながっていく様は、自分の順番が来る緊張感を一緒に味わえて、めっちゃどきどきする。
で、あの夕日の絶景。できすぎ。
明日からは神戸で上映とか。DVDも発売されてるとか。
横川シネマはかなり古い劇場ですが、音響設備もがんばっていて、おかげでこんなに感動したのかもしれないです。最新のドルビーなんとか、とかの設備でこれをみたら、どうなっちゃうんでしょう。さすがZAKさんの録音。

なんか、希望のようなものがわいてきました。

明日の横川シネマでの最終日の上映はヲルガン座の企画らしく、23:30から映画にちなんだライブがあって、24:00から上映らしいです。
詳しくは
横川シネマ!!へ直接お問い合わせください。
広島市西区横川町3-1-12
082-231-1001
cinema-st@mx41.tiki.ne.jp

BOADRUM公式サイト

終わって出口に向かっていたら、最後列に友人のカメラマンも見に来ていたのも嬉しかった。「拍手した~?」とバレてた。彼女曰く、立ち上がっていた人もいたらしい。
彼女は私の写真をよく撮ってくれる人で、あれも、これも、彼女の写真だ。ニカセトラの歌詞カードに添えられたいくつかも。

ちなみに、77人のドラマーの1人目の紫のTシャツの楯川陽二郎さんは、姫路のバンドのゑでぃまあこんのサポートでドラムをされているので最初に知って、そのときはすごく静かなドラムを、押さえるように鳴らされてましたが実は素敵な和裁をされる方で、着物の古布を使った手作りの手提げ袋をそのとき買わせて頂きましたが(愛用しています)、ボアダムスでのたくましい姿をこうして拝見すると、なんというか、清志郎さんの「昼間のパパは・・・」と歌われた曲のような、そんな気持ちに勝手になってしまいました。

あと、広島のかたへ。明日10日まで、紙屋町シャレオ中央広場で中古の(新品もある)ディスクセールをやっていて、わたしはいつも松山でお世話になるモアミュージックさんのストックからジャズのレコードをポコポコポコと、おすすめを選んでもらったり自分でジャケットで選んだりして買って帰りました。なんか買うものを選んでもらうのってあんまりないことですけど、気持ちがいいですね。レコードってこんなに安くていいんでしょうか・・・。レコードは楽しい。すぐ片面終わっちゃうから、積極的に聴かないと聴けない感じがいい。

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