二階堂和美 nikaido kazumi

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2012.06.10

『たねⅠ』アナログ・エディションが発売

2001年にリリースされたミニアルバム『たねⅠ』が、なぜか、11年の時を経て初アナログ化されることとなりました。

MYRD-34.jpg二階堂和美
『たねI 』(10インチ)
2012年07月25日発売
2,100円(税込)

2001年11月に発売されロングセラーの名盤、佳曲揃いの2ndアルバム(塚本優香プロデュース)に、2曲のボーナストラックを附しアナログ化。リマスタリングは中村宗一郎。

Side A
1.いくつもの花
2.たねI
3.夕方
4.5×9=45

Side-B
1.ショッピンブル
2.laugh point
3.ユートンズ・テーマ
4.夕方(ホニャ語ver.)
5.ショッピンブル(ホニャ語ver.)

http://diskunion.net/jp/ct/detail/IND9889

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レーベル元のディスクユニオンの担当の方から連絡があり、
「今更、なんでですか?」と尋ねたら
「アナログ化希望の声がありまして」とのこと。
「それ、ものすごい少数派でしょう?大丈夫ですか?」
「大丈夫です。」
「あれ、20分もないですよ。」
「10インチでいこうとおもいます。」
「にしても余りますよ。ボーナストラックトラックつけたほうがよくないですか?」
「つけるとしたら当時のものに限りだと思います。あれば是非」

ということで、探してみたものの、『またおとしましたよ』時代のものなら自分の機材で録音しているのでまだ少しはあるのですが、『たねⅠ』時代のものは手元にほとんど残っておらず、すでに収録されている2曲の、日本語詞が乗る前の”ホニャ語Ver.”を追加収録することになりました。

当時は曲から先に作って、適当なでたらめの言語を乗っけて歌って録音も進めて、歌詞をつけるのは最後の最後、「やっぱりこの曲は歌詞があったほうがよさそうだ」と思った時だけつける、と、そんな作り方をしていたので、ホニャ語バージョンなるものが存在しました。ボーカルトラック以外のトラックは同じです。

アナログ化に際し、にかさやの『イピヤー』のマスタリングをしていただいた、ピースミュージックの中村宗一郎さんがリマスタリングをしてくださいました。
アナログとなって聞かせていただくのが楽しみです。

需要があるのか疑問ではありますが、こうして過去の作品に日を当てていただけるのは、ありがたいことだと思います。さすがディスクユニオン、と思いました。ちゃんとした会社で出しておくとこういうことがあるのですね。
確かに、2010年の『solo』へも収録したように、「いくつもの花」や「ショッピンブル」は今でもライブでもよく歌っている現役の曲です。
そもそもこのアルバムが当時ディスクユニオンのレーベルから発売されることになった経緯というのは、自主制作盤として持ち込んだところからでした。
塚本優香さんと二人でちまちま制作していた録音の日々も思い出深いです。この件で久しぶりに連絡を取り、思い出話に近況報告と長電話しました。

いろんな方にお世話になったものです。
渚十吾さん、キセルの辻村豪文くんが寄せてくれたコメントは現在もCDのオビに残っていますが、当時の宣伝フライヤーには他にもいろんな方からコメントをいただき、中でも特筆すべきはライターの岡村詩野さんががっつり推薦文を書いてくださったこと(こちら)。岡村さんには頭があがらない理由。岡村さんありがとうございます。

変えたつもりなどない歌い方ですが
こうして久しぶりに聞いてみると、ずいぶん変わってしまったものですね。
若いときの声というのは、出せないものです。

(二階堂和美)