二階堂和美 nikaido kazumi

diary

2008.01.22

渋谷毅さんのsoloのCD と ベストミュージック と

なんか書きたいことがいっぱいあるけれど
最近PCに向かう時間が以前にも増して減ってしまって
まあ減らしてるんではありますが
 
メールの代わりに葉書をいくつか書きました
官製葉書を100枚くらい常に机の端においといて、
用件を思いついたらメモみたいにすぐ葉書にサラサラサラーっとやって
手裏剣の如く滑り出させる
そんなふうな伝達に憧れますが
まあいくら手裏剣の如くと言ったって、のんきな話ですね
アメリカツアー中に田舎街で、手紙を出したいからポストはどこかと問うたら
家のポストに挟んでおけば、持っていってくれるというのが衝撃でしたが
日本もそうだったらなおメールの代わりに使うのだけどな
しかし電話はメールに比べて便利ですね。
早い。
何日も何日も、あ、あれ書かなきゃ、と気になっていることを
思い立ったその場で済ませられる。
プレイバックもない。
頭に浮かんだことを整理する間もなく、浮かんだ端から口に伝わって
口にした端から相手の耳に入っていく。
 
渋谷さんのsoloのCDが素晴らしい
 
1日で70テイクを録って、
それを一度もプレイバックしなかったというのだからすごい。
 
父が作った50年選手のスピーカーで鳴らしてたら
他の音源では出ないのに、ビビリがでる
そのくらい圧力がある
部屋でかけてて、いったん部屋を出て、また部屋に近づくとき
渋谷さんがそこに居るんじゃないかと思うくらい
もちろん私の部屋はそんなホール鳴りがするわけないんだけど
そのくらいの臨場感
いやー
CDが終わった後の静寂がまたよくて
それはボリュームをあげて聴いてる時によけい味わえる感覚ですが
ほんでまた、再生ボタンを押すか押さないかちょっと考えて、押す。
 
一昨年「ラジオのカクバリズム」に出演したとき
持っていったCDがほとんどピアノ絡みのもので
それをその時指摘されてはじめて気がついて
わたしはピアノの音がどうも好きらしい
自分では弾けないのですが
あの、打楽器とメロディー楽器と両方兼ね備えてる感じが
すきなんですかねー
重力の向きに演奏するのも素直でよいですね
感情が高ぶるときは、嬉しくても悲しくても
上下左右の揺れの気がする
前後に動かしたり、はじいたり、ってちょっと知的ですね
じゃあなんで自分はギターを持ってるかというと
持ってる人が多かったからでしょうね
人に借りやすい
 
でも実はギターもピアノも変わらないくらい
その楽器のことを理解してないですね
今年はもうちょっと向き合いたい。
 
ところで、ロングトーンも好きだから
弓弾きの弦楽器とかアコーディオンとか
長尺の音の中で強弱のつく音色には揺り動かされます
 
全然話が飛びますが
 
昨年秋に出てる、ベストミュージックの「ミュージック・フォー・スーパーマーケット」が
すごくおもしろくて、
かなりうけました。恐れ入りました。
同じく家のスピーカーで聴いてるときの違和感が可笑しくて一人でも笑ってしまいます
その解説ライナーノーツがまたよいのですね
そのライナーもかいててレーベルオーナーの福田教雄さんが出された
「Sweet Dreams」という本も読み始めたのですが
なんとまあ愛情のある読み物でしょうか。
やっぱり紙にする、というのが私には必要で
モノとしてのモノを残すことは
スッキリ暮らす暮らしと逆行するような気もするんですが
しかしこれはコレクションとは違って、
モノになっててくれないと、どうも実体がない感じがして
 
あ、そういえば、私が「クアトロプレス」と「フライヤー」で連載していたコラムが
このほど、当webでも読んで頂けることになりました。
一時期、テスト的にブログと混ざっていたりしましたが
このほど分けてまとめて頂けましたので
よろしかったらちょっと活字欲する時のおともに読んでみてくださいませ。
おとも、って「お伴」ですかね?同伴、の意味ですもんね
「お供」ってやると、私のような寺暮らしの人間には「お供え(おそなえ)」にしか見えません
 
かれこれ2年くらい書かせてもらってるんですねこのコラム。
書き始めるととりとめなくなってこの字数に慣れるのにちょっと時間がかかりましたが
それはラジオも同じで、
去年の2月に始まったからこれも1年たってようやく30分の時間配分に慣れてきた。
どちらも、得意なことでもないのに、思いながらも、続けてみると
やはり得るものがあります。
 
あ、いろいろ近況はあって
pro toolsを、言い始めてから3年越しくらいでこないだ導入したんですが
エラーつづきで直ぐ嫌になりました
なんかすごい簡単な設定変更でどうにかなりそうなんですけど
直ぐに「ちょっと来て見てみて」ってできない、
田舎住まいの隔離感をこの時味わいました
 
前にインタビューでもらったipod nanoを
当時Windowsにつなげたときうまく行かなくて眠らせていたんですが
Macならいけるんじゃないん?と思ってつなげてみたけどやっぱりエラーで
勢いでアップルに電話してみたところまでは自分にしてはよくやったと思うけれど
保証期間を過ぎてるから有料電話になるとか言われて
また眠らせてしまった
 
そんなん取り合ってる暇ない。
と、MDが最近活躍。
それも1代目の80分モードでしか対応してない機種ですが
昔取った杵柄(きねづか)。
杵柄を、衣笠、と音が似てる、と子供の頃思っていた。
その機種はよく使い込んだのでよくわかってる。
 
説明書のない機械は全くもって気持ち悪い。
制限が欲しい。
慣れたらそんなこと思わなくなるんだろうか。
 
・・・こんなこと書いてないで録音なりライブの練習なりしたほうがいいな
 
あ、話が戻るけれど、ボリュームを上げて聴いた方が絶対楽しい。
音楽は、ボリュームを上げて聴いた方が100倍楽しい。
 
そういえば、そんなことをしゃべったインタビュー、
ケンウッドのコンポの試聴をさせてもらったのとかがのってる、
「DIG」という雑誌のインタビューは、もう発売されたんだろうか?
あれは12月の頭に行われたインタビューだったんだが。
ケンウッドのコーナーと別にアルバムのインタビューもしてもらって
それの聞き手がやはり福田教雄さんで
その原稿を見せてもらって、とても感動しました
すごくうれしい書き方をしてくださっているので
読んでもらいたいんですが
街に出るたび本屋に行くんですが、なかなか見かけませんで
おわったのかこれからなのか
ちょっと調べてまた後日。
 
そういや大友良英さんのギターに乗っかってウワンワン鼻歌みたいなの
歌わせてもらったCMが、オンエア始まりました。世界最薄防水ケータイ。
夏に水没させてケータイをパアにさせた私に皮肉な巡り合わせ。
大友さんは今山口のワイカムに来ているらしい。
「来ている」と感じるくらい近いので遊びに行きたいと思う。
大友さんと録音するのははじめてでしたが、とっても楽しくて
あはは、と言ってる間に終わりました。
その後で乃木坂の駅近くで食べたおそばがめっちゃめっちゃおいしくって
店の名前を覚えておこうと思ったのに忘れました。
その後新幹線の時間までの時間つぶしに見た「迷子の警察音楽隊」という映画が
これもとてもよくって
ああ、公開が終わる前に書こうと思ったのに忘れてた
どっかで出会った方見てください
 
あとお正月にBSでやってた「サウンド・オブ・ミュージック」が
何回目かだけどまた見てしまって
でも後半の結婚してからのストーリーはあんまりよく憶えていなくて
そんな話だったんかーとはじめて認識した
けどラブストーリーの部分があまりに素直な展開でビックリした
こんなにかけひきナシに進む話だったとは。
素直って素晴らしい
今年の目標にしたいと思います。
 
あ、webの更新を手伝ってくださる奇特な方がいらっしゃいました。
ありがとうございました。
その分時間が出来たらこっち(blog)にマメにかける、となりたいけども
 
けど、さっきの話
モノになっててくれないと実体が感じられない
けれど、読むときにまあPC画面のきつさを我慢すれば
読んだことが残れば実体は要らないのだけど
でもやっぱり光の中の文字を読むのは
なるべく簡単な情報だけにとどめておきたい。
コラムの話を連想したのは、あれは紙からwebに移してみたんですが
モノでしか読めなかったはずのものをwebにしたのは
まあもったいつける必要がないのと、せっかく書いたからという貧乏性と
かさばらないところに保存、の意味と
さっきから、言ってることが矛盾してるのかどっちかわからないや。
考えてたら思いついたことさえ忘れるから
とりあえず打ち殴っておりますが、ごめんなさい。
 
そうだ、ECDのコラムがすごい。
http://www.public-image.org/column/ecd/
 
今日中国新聞に載ってた子どもの作文の入賞作品を読んだが
上手すぎてびびる。昨年もこの賞の、読んだな、と思い出した。
大人による挿絵が添えてるあるのだが、
この画家さんのオリジナリティでしょうか
どれもあごに縦線があるのがとても気になった。
子どもにはもみな「ふーん」「ふむふむ」「うんしょ」といった熱心さを持ってて欲しい
みたいな思いが、このあごの縦線で表現されているんだろうか
私が描くイラストの口がたいてい半開きなのはだらしがない
あいまいな性格が表れている
こんどから口を閉じさせてみようかしら
 
話がまた戻るけれど
ビビリがでる父が作ったスピーカーは、
実はこれまでも何度と無く破れていて
その中身を2組、交換しながらだましだまし使ってきたみたいで
でもどっちもやっぱりビビるので
ネットで探してあたらしいのを買おう、ということになった。
数分後、2000年のオーディオ雑誌の広告欄には復刻版が載っている、
と見せに来た。なるほど、じゃあきっとまだあるわ。
ネットで検索しよう
ってそんな趣味みたいなことにつきあってる場合ではないんですけれども
そういうことが楽しいから仕方がない
こないだは京都のエンジニアさんで
そこにあったポリプロピレンでレコードを作ってくれた人がいた。
それは楽しすぎた。
そういう楽しいことをしないでいたら心が痩せるから
ちょっと遊ぶのです今年は。
 
こんな支離滅裂な長文、
いったい何人の方が読んでくださっているのだろうか
ごめんなさいね
モノにするときはもっとまとめますから。
 
ごきげんよう
 
あ、あと駅伝でね・・・
 
ってもういいか。
 
箱根駅伝
京都の女子駅伝と、
ひろしま男子駅伝と
たまたま今月は駅伝に縁があってね
 
じゃ、これ次号のコラムで(書かなかったらごめんなさい)