二階堂和美 nikaido kazumi

diary

2011.02.20

動き

あたたかい。ひがながい。
春の訪れを確実に感じる昨日今日。
久しぶりにばあちゃんちの庭から外に出てみれば、
冬中ほったらかしにしていた鉢植えの植物たちが死んでいた
ああ すまないことをした
目に触れていないと、だめなのだ
目に触れていても、だめなわたくしですけど

音楽にうつつを抜かしている間にも
原発建設はどんどんコマが進んでいた
明日の朝、相当に強行に埋め立て工事が進められる予定との情報が入ってきた。

【緊急】中国電力、週明けにも数百人規模の動員で埋め立て工事を強行か

話題として、
暗いよね。
わかってる。

わかってるんだけど、呼びかけないわけにいかない。

現場に行けないか、やりくりを考えてみた
なぜ現場に行くのか
身体を張って、人柱となるためかというと、それだけでもない
目を背けてさえいたら、人ごとの話ですむところを
わざわざ自分の問題とするために、行く

相手の立場に立つというのは容易なことではない
でも、ほんとは相手の立場ではない
自分の問題であることを思い知るために

それでも現場に行かない、行けない自分はどうするか?

アクションを起こす。

なにか一言発言したり
なにかしらの疑問や異議を、電力会社や県や国に送ってみたり。
何度でも しつこいくらいに
数をかせぐ。

Days Japanの「上関原発建設中止を求める、ジャーナリスト・言論文化人の会」の緊急声明に賛同しても、「このほか約200人の言論・文化人以外の方」でしかない自分でも、
せめて世論の一員になることくらいはできる。

少なくとも、現地から流されている情報を受け取りに行く。
祝島島民の会 blog

この工事にはまだ反対する正当な理由がある。

ここは「奇跡の海」と言われている海だ
地味だけど!
だからすごいのだ!
わーん!

どうか、原発だなんて30年も昔のふるい計画じゃなくて、別の道にむいてほしい。

鎌仲ひとみ監督の映画「ミツバチの羽音と地球の回転」の中であれほど具体的に魅力的に紹介されていた、持続可能なエネルギー。
強行な建設工事に入るエネルギーを、どうかそっちにシフトする動きに変えられないものなのだろうか。

原発が持続可能でないことだけは明らかなのだ。

諦めたくない。

今なら、まだ間に合うような気がしている人たちが悪あがきをしている。
悪あがきで時間稼ぎしているうちに世論が動くことを願って。

先日のうたのイワトに来てくださった方の中に、
受付スタッフを通じて、私宛に封書を預けてくださった方がいた。
私がわからないなりにもここで書いたことで、上関原発のことを知ってくれ、
仙台という遠い地で動いてくれていることを知らせてくれたお手紙。
すごくうれしかったです。ありがとう。
見てくれているだろうか

あの子は今ごろどうしているか
毎日 あの道 かよっているか
夜更かししてるか 泣いちゃいないか
みんなと仲良くやっているか
(「女はつらいよ」2番)

悪あがきしてくれる人が一人でも増えてくれたらうれしい。

鉢植えのことを、死んでいた、と書いたが
まだ瀕死かもしれない

希望はあるかもしれない