2010.11.09
一緒に歩くよ
写真は藤井よしえの38回目の誕生日 よしえの自宅にて
いつどんなタイミングで会いにいったらいいのか機会をうかがっていたが、我ながら突如名案を思いつき、救済コンピの発売日ということで知った彼女の誕生日、おそらく友人が集まるに違いないと、ボギーに尋ねると案の定、招待もされていないのに突然おしかけた。2010年9月3日。これがこの世で彼女と会った最後となった。
そのひと月後、彼女から手紙をもらった
私が渡した手紙とコンピのカバー曲への返事のつもりだったのだろう
私はこの手紙のお礼を伝えられないままだった
その中でもまた、こっちのことを励ましてくれ続けた
この期におよんでまで
会ったときも、後のことばかり気にしていた
保険に入れとみんなに言ってた
訃報を聞いた朝、私は彼女の言いつけを思い返し、保険の資料を検討していた
私が選んだnoumi yoshieのカバー曲「sweet wind」は
原曲は英語詞のみで、ブックレットに訳詞が載っていた
英語の言い回しを少し変えさせてもらったのと(大城真くんに相談にのってもらいましたありがとう)、
最後を「歩くよ」と歌ったのは私の勝手な加筆だ
音楽家としても僧侶としても、何もしてあげられなかったが
そこへ、ささやかなメッセージを込めた
私に出来ることは何だったのか
せめて、この曲を聴いてくれて、彼女が少し安心してくれたら、と思った
彼女の娘、家族、友人たちへ、彼女が伝えたい気持ち
それはこの曲に、ちゃんと歌われている
彼女自身の言葉によって 彼女自身の歌によって
作ったときは、こんな日がくるなんて想像もしてなかった思うけど
今、残された私たちへ、よしえからのメッセージのように思えてくるので
彼女の歌詞と、彼女からの手紙を、書き写させてもらうことにする
よしえちゃん、返事かかんとってから、今さら勝手にごめんよ。
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Dear:ニカイドさん
やっと手紙がかけています。
9/3はすごいサプライズを本当にありがとう。びっくりしすぎていっしゅん声がでなかった(笑)
トリビュート 何度もきいてますが、ニカイドさんなんであたしの気持ちわかるの?てくらいです。感動しました。何度も言ってますが あたしがソロをはじめたあこがれの存在はニカイドさんです。だからカバーしてもらえる、こんな日がくるなんて、原因がなんであれ素直によろこぼっと思っています。ありがとう。
あと、病気のことですが、このままいくと、あと あたしの命は短いと3ヶ月です。最近はやはりだいぶ弱ってきて、ちょっと歩くのもしんどくなってきたり、はんぱない出血量だったり、なかなか思ったようにならない日も多いけど、その中でも少しずつだけど 新しいアルバムを作っていたり、ライブをしたりしているよ。アルバムはまにあわせたいなぁと思っているよ。今しか作れないもの残したいなあって。
あたしは、ニカイドさんに一生歌手でいてほしいよ。
あたしはニカイドさんに こんなにえいきょううけて感動もらったから、もっともっとたくさんの人がきっとニカイドさんに感動もらえて、うたったりするんだよ。きっと。
そんでもって、ニカイドさんの坊主の仕事も 人助けできる仕事でかっこいいって思う。仕事って人のためにならんといかんよねって心から思います。
あと、ニカイドさんわかってくれてると思うけど、わたしはわたしの今の現状をかわいそうとは思ってません。受け入れたし、いい人生だったと思えます。でも、一日でも長くじゅみょうが続くように努力はしようと思います。がんばるね。11/23の対バン、楽しみにしているよ。特別な対バンだよ。福岡でまっているね。ではでは最高の誕生日プレゼントでした。 FROM:よしえ
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「Sweet Wind」
I’ll play, make a good time
I’ll hope want you to miss me
I’ll play, make a good song
I’ll hope you need me
tu tu tu happy time
tu tu tu walk with you
tu tu tu every day
tu tu tu happy my day
tu tu tu walk with you
tu tu tu all the time
素敵な時間を作るよ
私がいないと 恋しいと思ってほしい
素敵な歌を作るよ
私を必要としてほしい
幸せな時
一緒に歩きたい
一緒に歩きたい
毎日ね
一緒に歩きたい
一緒に歩くよ
一緒に歩くよ
一緒に歩くよ
一緒に歩くよ
一緒に歩くよ
毎日ね
「sweet wind」試聴・配信/OTOTOY
noumi yoshie オリジナル 配信/OTOTOY