二階堂和美 nikaido kazumi

diary

2009.09.29

ただいま

無事帰国しております。
今回は2週間で8回飛行機に乗りました。めずらしくトラブルもなかった。
強いて言えば最後に、重量オーバーで無駄な超過料金(高すぎる)をとられたり、
うっかり手荷物に蜂蜜をもっていて没収されたり、不服な出来事はありましたが、
まあ、事故もなく、テロに疑われることもなく、(「つれづれにか44」参照)
それは喜ばしいことです。
それにしてもあの没収される物品は、どうなるのか、気になる。
没収する職員さんに「あなたにプレゼントするから、どうか捨てないで!」と思う。
でも破棄だろう。わたしが買ったがばっかりに不意になってしまったあのハチミツ達に申し訳なさすぎる。わたしがボケでごめんなさい。
現在、国際線は、液体の機内持ち込みがものすごく厳しいので、ほとんど固形のハチミツや歯磨き粉もですから、国際便に乗られる方、どうぞご注意を。

没収されたハチミツですが、マヌカハチミツといいまして、
数年前に北海道の露店でだまされたと思って購入して以来、気に入って愛用しております。
喉を痛めた時に効きます。ニュージーランド産。結構高価ですがオーストラリアのスーパーだと若干安かったのでいくつか買いだめしたのだけれど、超過料金とられたり、結局没収されたんじゃあ、日本で買った方がよかったということになります。
日本にいて買える、というのがそもそも、現代の通販はたいそう便利ですね。

ツアー中はとてものんびりしていて、こんなに疲れなかった数日間もない、というくらい。
帰ってきてからも、翌日からすぐ早起き、目が覚めて窓から見えた朝焼けがきれいだったので、もっとよく見えるところに行こうと川土手まで出たら、予想以上に寒かったので、暖まるために走ってみよう、などと普段やったこともないジョギングなんかしてしまった。コスモスがとってもきれいに咲いています。まさに満開。気持ちが移入しやすい花だ。その後NHK生放送に合わせてラジオ体操をして、本堂の縁をぞうきんがけして、正信偈をお勤めして、と気味悪いほど模範的朝の数時間を過ごしてみたりしました。ようやくしばらく家にいるので、リズムを整えたい。nikasaya_morning.jpg
7月に通っていたラジオ体操、あれはなかなか癖になる気持ちよさで、もともとスポーツは嫌いだけど、体操はダンスに似ていて楽しい。
メルボルンでも滞在先のGuyさん宅の裏庭で毎朝ラジオ体操(with口演奏)していました。
(「たかしんぶん」より写真拝借)
私にとって海外ツアーの醍醐味は、ホームステイかもしれない。よその国の暮らしを身近に感じられるところがとても魅力で貴重で、その後の人生にいろいろと影響を与える。そういえば世界ウルルン滞在記(数年前の)が好きだった。なるほど・ザ・ワールドも好きだった。
ちなみに、さやのブログ
人の日記を読んで、そこに自分も存在していると、ぐわっとその日の感覚がよみがえっておもしろい体験ができる。さやがあの日記を書いていたそばで、わたしは、Guyさんちにあった友沢ミミヨさんの「きのこ旅行」という漫画を暖炉のそばで読んだり、手書きの日記を書いたりしていた。こんな余裕は、旅先でしかあり得ない。さやの一台のパソコンを3人で回し使いさせてもらっていた。
そう、Guyさん主宰のChapter Musicというレーベルのイベントで、みんなが一緒に歌ってくれたにかさやの「イピヤー」。この曲の究極の完成形を見せてもらったような感じがした。一人一人の声がとっても優しかった、私もそれをのっけるための、和紙の紙漉の枠のようなイメージで、今までにないくらいソフトに。これだ、これだったんだ、と目から鱗の感動。今回のツアーのハイライトだった。ありがとう。

ところで、このあいだ書いた「この夏をふりかえる」を後から読むと、あまりにも殴り書きで、失礼しました。ほかにもたくさんたくさんある。書き残しておきたいこと。なんで書き残しておこうと思うのだろう。
まあいいや
「まあいいや」と口にしてしまって、よく父に激怒される。そういえば最近減ったな。
書きたいことを全部書いてしまおうとしたら、一日のほとんどがそれでつぶれそうだ。体験する時間が減っては本末転倒ではないか?新聞もまともに読もうと思ったら一日かかりそう。
わたしは記事も本も漫画も、すべて実際の話す速度で読むので、ものすごく遅い。
まあいいや きりがないから今日はこのへんで とりとめなくてすみません

さて、今週木曜日は、広島のちょっと山のほう、千代田という町で演奏させてもらいます。
こちら「お月見会」という、これまでに9回も続いてきたイベントだそうで
三田風月堂という、キュートすぎるくらいキュートな姉妹がやっているお菓子屋さんの、三田姉に誘いを受け、やらせていただく運びとなりました。
この三田風月堂、もとは先代がやっていた渋い名物せんべい屋さんだったようですが、今は見た目も味も輝いている洋菓子が中心。さらに感動的なのは、昔ながらの手焼きせんべいのほうも、絶やすことなく守り続けているところ。
三田姉妹とは、広島のクラブクアトロなど、ナイスなコンサートの際には必ず見かけるナイスなセンスの姉妹として広島帰省当初から知り合っていたのですが、お店へは昨秋、ニカセトラのMovie撮影の際ようやく寄らせていただき、そのたたずまいに、共感というよりは尊敬の念を抱いた。古めかしい商店街・・・とも言い難い、活気がある・・・とも言い難い、商家がならぶ古い町並みの中で、近所のお寺のおっちゃんたちとうまいこと折り合いをつけながら、営みを続けている姿は、あまりにも美しく映る。うちの近所にもあんな友がいたらほんとに嬉しいんだがと思う。
いや、そうだ、最近一人見つけたのです。そこはかとない魅力を秘めたピアニストを。今週木曜日は彼女にお伴をお願いしまして、ピアノボーカルデュオのような感じでやるつもり。今練習が非常に楽しいです。ああ、近くに音楽の友がいる喜びって、すばらしいですね。往復譜面プロジェクトの時にも感じたことですが、練習できるって、すごく楽しい。なんて、高校生みたいなこといっててなんだか恥ずかしい

りりりり 虫が鳴いています。
と思っていたら大雨が降って、またやみました。意味のない報告。