二階堂和美 nikaido kazumi

diary

2008.04.21

新年度、と思っていたら、もうすぐGW

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楽しい日々があっという間に過ぎた。
タラ・ジェーン・オニール、ジェフ・ソールとのツアー、とても楽しかった。
中でも、京都、滋賀での録音の2日間はとても思い出深いものだった。
琵琶湖のほとりのR cafeというお店に、ただならぬお世話になった。
フィールドレコーディングをしにいったものの、雨やら風やら寒いやらで入った畔のお店、
録音場所としても快くOKして下さり、お言葉に甘え長居させていただき、いろいろご馳走になりました。カレーも、他のおかず料理もコーヒーも、めっちゃおいしかったし、夢のようだった。
こんなブログをマスターはみてないと思うけれど、ありがとうございました!
タラと、駐車中の車の中でもセッションした。
私は相変わらず、ほとんど英語がしゃべれないが
ああだ、こうだ、と曲の展開を、こうしたい、ああしたい、などとやりとりした。
密室でのひととき。
車の中というのは、昔から音楽を考えるのにとても好ましい空間。
視界がよく、密室。という条件が素晴らしい。
走っているときはさらに低音のリズムがあるし景色が変わる。
  
京都、町田のライブももちろん、楽しかった。
自分のソロのライブも気持ちよくできたし、全体の雰囲気がよかった。
それはツアーを仕切るSweet Dreamsの福田さんのなせる業だろうと思う。
タラに教えて町田で一緒に歌った「蘇州夜曲」は、
実は冬の間、いろんな場所で、いろんなバージョンで録音を試みた曲で、
その際には、京都のカフェ、ザンパノさんにもほんとにお世話になった。
夜中じゅうお店を使わせてもらって、完成しなかったが朝方、
一緒に京大に馬を見に行った。あれは2月か。
ようやく春が来て、「蘇州夜曲」はまさに今の歌。という感じで花開いて、
タラも気に入ってくれてよかった。
作曲された服部良一氏が「最も好きな曲」と言ったという説もある。

挙げきらないが、スタッフはもちろんだが、いろんな方のお世話になっている。
 
いろいろ書きとめておきたいことが山くずれしそうなほどあるが、
とりあえず、いろいろ告知しそびれていることもたくさんあります。
 
数日うちにライブやinfoにも情報があがると思いますが、
GWはライブがいろいろあります。
今週は、25日、エディット・ピアフをモデルにした映画の上映の前にライブをやるという企画。
この映画がよかった話は、colmnの「つれづれにかvol.21」を読んでみて下さいね。
そして、26日には、DJ BAKUさん主催のフェスに渋谷毅さんと共演します。
くわしくはこちらのオフィシャル・マイスペースをどうぞ!
5月3日はウリチパン群のリリースパーティ。この日はソロでの出演。
5月5日岡山ジョンブルホール、6日香川の丸亀美術館内のカフェもソロ。洋服ブランドのジョンブルさんの企画によんで頂いております。
5月11日は高知の竹林寺さんへ。高知は初めてなのでとても楽しみ!
  
そして、5月7日には、にかさやのドキュメンタリー映画、『Harmonies』が
いよいよDVDで発売です!
これに対する思いは、infoのところにつらつら書いちゃったので、そちらをよかったら読んでみて下さい。
 
今年はライブを控えるつもりが、5月はなぜかたくさん。たまにはいいか。
新聞は、毎日、困ったニュースが並んでいて、
「私は一体何をすべきなのか」とぶつぶつ言ってたら、
母に「自意識が強いんじゃね」と鼻で笑われた。「自分に何か出来ると思っとるんじゃね」
何も出来やしないのだけどね。
考える暇もないけれど、なんか「忙しい忙しい」と言う後味は、むなしい。
やっぱり、どうにかして心の余裕を持ちたい。
紙や水を必要以上に消費するのや、包装ゴミが多いのはやっぱりどうしても気分が悪い。
「私が」気をつかってみても、企業の人たちがやめてくれないと塵ほどにもならないのだけど
でもねえ。私は何も考えなくてもいいというわけでもないよねえ。
こないだ「SCRAP」というフリーペーパーを京都のスタジオのエレベーター前にて見かけ、
一緒にいたエンジニアの東君が手に取り、帰りの新幹線でどうぞと渡され、読んでたら、
オトナチックラジオでお世話になった加藤君が編集長だった。奇遇にも自分の写真も載っていた。
その中で、ヨーロッパ企画のマネージャーさんが、“手帳の使い方のコツ”の中で書いてたことを今思い出した。まず、「重要で急ぎの仕事」からやって、その後つい「重要ではないが急ぎの仕事」をしてしまいそうになるが、それをぐっとこらえて「重要で急がない仕事」を折り込んでいく、という話。
それにすごく共感した。
そうやって私は「重要ではないが急ぎの仕事」がズンズン遅れていくというパタンだが。
「重要で急ぎの仕事」さえ遅れているかもしれない。ここで結局、なにが重要なのかの見極めが、つまり「わたしは何をするべきか」と繋がるのだが。
仕事をきちんとこなすことも重要だが、もっと見なければならないことがありそうな。
ちなみにSCRAPは「もうちょっとだけちゃんとしたい人のための手帳特集」でした。
 
そんなこんな仕事に手を着ける前に、新聞に載ってた漢字クイズを珍しくやってみてたら、
「だらく」の「だ」という字って、意外にも書いたことなかったみたいで、
何回も練習してみるが、なかなか憶えれなかった。が、一晩寝たら、憶えてるっぽい。
「たんらくてき」「はやわざ」の書き取りも、まんまと間違えてた。
この10年以上、ずっと「うで」という漢字がいっつも出てこなくて
「腰」とか「腹」とかしかでてこなくて、「またか!私は、どうしてなんだ!」と落胆していたが、
ようやく、歌詞の中に入れたことで、憶えられそうだ。
先週、6年ぶりくらいに、作詞作曲ともかいた新曲ができて、とても気分がいい。
 
タクシーの運転手さんに言われた。「お客さん広島ですか?“じゃけえ”がでましたよ。」
 
追記:
タラ・ジェーン・オニールの、日本では初となる本格的な個展が、広尾のユニバーサル・マージナル・ハイツというギャラリーで今月27日まで開催されています。ぜひ行ってみてください!