二階堂和美 nikaido kazumi

diary

2012.06.30

7でも10

昨晩、久しぶりにギターの弦を変えた。
いつぶりかは、内緒であるが
そして久しぶりの曲を練習した。
2003年ぶりかもしれないような曲。
なんとかギターの弾き方は思い出せたのだが
歌詞が何カ所か思い出せず、
確認しよう、と『Nikaido Kazumi U.S.tour 2003』のdisc2を
ものっすごい久しぶりに聴いた。
いつぶりであるか、
前回聴いたおぼえがあるのは、2006年3月のスコットランドツアーの
移動中のフェリーの中だ。なぜかmp3プレイヤーの中に入っていた。
そのときでも既に、
よくこんなもの、世に出したな・・・
という驚きでいっぱいで
また封印していた。
このBOXは、DVDとCD2枚、さらに日記を綴ったブックレットのセットで、
そのdisc2は、上記のおぞましいLive Recording(それもMDとかです)だが
disc3は、インプロの、ホームスタジオレコーディングで
これは2010年にミナペルホネンの音楽をつけるときに聴き直して
案外気に入っていてmyspaceにも一曲あげた。「pan」
disc1は、ツアー全体を追った、静かな、映像作品。
これは、もうほんとに、ずっとみていない。
去年、8月、それ以来でアメリカツアーをしていた道中、
無性にこの中の日記が読みたくなった。
手持ちの売り物を一個開封しようかと思うくらいだったが、我慢して
それからまた1年経って昨日、ようやくその日記を読んだ。
案外おもしろかった。
それを読んでいたら、去年のタラ・ジェーンとのアメリカツアーの日記を、
せめてメモでも、書いていないことが非常に悔やまれた。
今からでも思い起こせるだけのことは、書き残したい、と思った。
同行してくれたsweet dreams福田さんの日記を参照して記憶をたどろうと思う。
なるべく近々やろう。

で、すっかり主眼がずれて、
その、歌詞を忘れていた曲の歌詞の確認は横に置いて日記を読んでいたら、
来週レーベル10周年の記念イベントをやる7e.p.の事も書いてあった。

「今回のツアーの撮影および通訳として全スケジュールにつきあってくれる、友人で美術作家のマリコと、1週間一緒にまわるモールスの3人、ボーカルのヤス、ベースのアリ、ドラムのウッチー、とスタッフのコージ、計6人集合。(中略)コージはモールスのプロデュースや、アリと2人で7e.p.というレーベルをやっている。英語堪能の頼れるガイ。その7e.p.で今年2月、キャルヴィン・ジョンソン、リトル・ウィングス、そしてマイクロフォンズを日本に呼んでくれたので、私とマイクロフォンズのフィルは知り合えたという経緯。」

来週7月7日。7組のアーティストが出演する。
わたしはこの日、広島の安佐北区の保育園で七夕コンサートの先約があったが、
それが終わり次第、車を広島駅に置いてみどりくんには電車で帰ってもらって、
ひとり新幹線に乗って、渋谷まで行く。
イベントのスタートには間に合わないので、出演順を後のほうにして、と頼んだら、どうやら、出番はトリである。
せっかくだから、2003年頃にやっていた曲をやってみよう、と思う。
ギターの弾き語り自体久しぶりである。
だが、こないだ3月、イワトで久しぶりの弾き語りのワンマンをやらせてもらって
なにか、吹っ切れた。
『にじみ』を出せたことで、ようやく、過去のものを退けずに受け止めることができるようになってきた。
来月、2001年に発売された『たねⅠ』のアナログも発売される。
なぜ今・・・。

いろんな過去のものが挨拶に来てくれている感じがする。
わたしも、挨拶したい感じがする。
アニバーサリーというのは、そういう事なのかもしれない。

自分のデビュー10周年の時には、あまり大きなことを何もしなかった。
広島で”堂脈”というイベントをはじめたくらいだった。
あ、このイベントも、7e.p.のせいではじめたんだった・・・
なんか、キャルビンが来るから、広島でも呼んでくれ、みたいなことで・・・

自分の芸風がどんどん変わっていって
きっと聴きに来てくださる方も、7e.p.が招聘するアーティストを目当てに来られる方と共通でなくなってきたりするのを感じながら

それでも関わらされているのは、
腐れ縁というか、
まあ、縁だ。

去年、インディーズ・ファンクラブを意外に楽しめたし、
過去との挨拶を交わす時期なのかもしれない。

DVDはまだ見ていないままだが
そろそろ、みよう。

そのDVDを撮影・編集してくれた、美術作家のマリコ(浅井真理子さん)
現在愛知県豊田市美術館やらで展覧会をやっている。
行ってみようと思う。
お近くの方、愛知を通りかかる方、是非。