二階堂和美 nikaido kazumi

diary

2010.08.04

上空より 広島 青森

そういえば、青森。
・ニカセトラのツアーの時、金沢から札幌へ向かう飛行機から見た青森の半島のラインの美しさにものすごく感動したこと(津軽半島もだけど、とりわけ下北半島の反りたるや見事すぎて信じがたい光景)
・同じく鳥海山(と乗務員さんは言った)の上空から見た雪模様の美しさに感動したこと(雪の白と、冬の土地の藍色のコントラストが版画みたいで信じがたい光景)
・友達のakamar22さんが、木村秋則さんのことを紹介した本「奇跡のリンゴ」をくれたの読んでものすごく感動したこと(押し付けがましいのが魅力akamar22。)
・その中ででてくる「お岩木山」は、「りんご追分」や「帰ってこいよ」などの名曲でその名を「お」付きで昔から刷り込まれていて一度見てみたいと思っていたこと
・当時、松山ケンイチさんが気になっていたこと
などが同じ時期に重なって、
翌春に出演させてもらったアラバキロックフェスティバルの翌日、広島からはるばる東北まで来たのだからと足を伸ばさせてもらって、青森に一人旅をしに行った
その青森。
その木村さん。
そのお岩木山。
の、「岩木遠足」。
まさか木村さんのりんご畑にほんとに行ける日が来ようとは。
8月7日。
とても楽しみにしているイベント。

そのとき一人旅の2泊3日は、ほとんと人と会話をしなかったので
顔もほとんど動かしてなかった
帰りの広島空港からのリムジンバスでふとバックミラーに映った自分の顔がものすごく老け込んでいるのにぎょっとして、そのショックが印象深すぎて旅行の思い出を忘れそうだが
やはり、旅館の温泉で一緒になったおばさんも
「岩木山って歌によくでてくるでしょ?だから一度みたくなって」と言っていたし
下北半島の果てへむかうバスで隣り合わせた女性も
「私、松山ケンイチくんのファンで、一度彼の故郷が見てみたかったの」と言っていたし、
ああ、一人旅といっても、旅の動機が人とかぶっていると、結構客観的になれてしまう
と思いました
鏡を見るまで、一人旅最高だな、と思っていたのに、
鏡を見たら、一人旅恐ろしい、と思った

それはともかく、
今回はなんてったって、木村さんのりんご畑に行ける!(はず・・・)
すごいなあ すごい縁がめぐってくるものだ
不可能と言われていた、りんごの無農薬栽培を成功させた方です

今回は、ライブで行くので、たくさんの人に会えるから余計な心配は要らなさそう
広島からみどりさんも一緒に、羽田で乗り換えながら
上空から地形を眺めて確認して遊ぶ用の地図を持って(機内誌の地図ではあきたらず)
飛行機ってほんと、これするために乗る、って考えてもいいってくらい、スペシャルな乗り物だよね とつくづく思う
でもこわいからあんまり乗りたくない
やはりいつも乗る時は死を意識する

あさって8月6日は原爆記念日です。
朝、蝉の鳴き声が響く中、
65年前のその時に思いを馳せる
戦争が、争いごとが、なくなることを願って
なにができるかしら

8月6日に広島の上空へあがるのは初めて

空からみる