二階堂和美 nikaido kazumi

diary

2008.02.08

イワトのお礼と「幸せハッピー」と

もう2週間が経とうとしてるなんて、我ながら呆れますが
神楽坂シアターイワトのワンマンライブ、ご来場下さった方々、ほんとにありがとう!
なんか、寒かったという話をちらほら聞いて、謝らなきゃと思ってました
ごめんなさい。リハーサルの時はちゃんと暖房きいていたんだけど
わたしが、喉が乾燥してしまって思うように歌えない、といって
ゆるめてもらったのです。自分はライトあたってるから寒くなかったけど
みなさん寒かったの、ごめんなさい。
なんか、前ににかさやで花やしきでやったときも、寒い思いさせたことがあるし
わたしも寒いの嫌いなのにね、ごめんなさいね
冬はつらいですね。わたしは暑い方が好きです。
どこかに移住出来るなら南の方がいいです。なんなら常夏でもいい。
でも私は今年の冬はいつもよりつらくないです
いつかの「つれづれにか」にも書いたけど、
昔は冬は寒さで心まで冷たくなって白けてましたが
今年は腹をくくって厚着を心がけたら、結構楽しく過ごせています
今日、「オールウェイズ3丁目の夕日」を見ていたら
ジュン君が(ジュン君じゃないけど)、こけたとき、
靴下とズボンの裾との間に白いのが見えてて
ズボン下をはかせてるとは衣装演出がなかなか細かいなと思った
暖房があんまり十分でないときは厚着するしかないので
これは正しい、と思いました。
ここ数日、父が、自分が衛星放送で録画した映画を
LANで別の部屋のテレビで見れるというのをアピールしてるのか
食事が終わって片づけして、さあ部屋に戻ろうとする直前に勝手に再生して行って
こちらはまんまと見始めてしまって、最後まで見てしまうという
非常に迷惑ないたずらをしていく
もちろん録画なのだから途中でとめればいいのだけど
おとといは「名もなく貧しく美しく」という映画をみた
これはひと月くらい前にやはりこの罠にかかって半分までみて、
途中でとめていたのが気になっていたので続きを見た
耳の聞こえない二人が結婚し、精一杯生きていく話だが
その中で、小学生の息子が
「お父さんもお母さんもだまされてる」「損してる」とか言うと、おばあちゃんが
「いいじゃないの、損したってだまされてたって。こうしてごはんがたべられてるんだから」
というようなことを言うのが非常に印象的だった。
損はまだしも、だまされててもいい、というのはかなりのものだと思った。
恐れ入りました。
そうかー、だまされてもいいのか。
わたしはどう生きたらいいのだろう。
映画は、最後まで通して見れるからよいです。
映画で見るのは、ドキュメンタリーかドラマです。
もちろん極力映画館で見るように心がけていますが
時々、ドラマ欲がでて、テレビで映画を見てしまうこともあります
テレビの連続ドラマは見ませんが、
新聞のテレビ欄で何本かのドラマのあらすじを追ったりはします
ドラマ欲。感情を動かしたいんでしょうか
あの、たくさんの人が関わってようやくひとつの作品が出来る感じが
そこでようやく信憑性が生まれる気がして
わたしは好きなのだと思います。
一人の人が全部書いたと思うと、小説は、どうも白けてしまう。
映画では、脚本を一人の人が書いていても
演じる人、衣装さん、監督、カメラさん、録音さん、多くの人の感性も
通過し、合わさっているので
なんか、作り事でも、淘汰されていくような感じがする。
そういうことを考えるのも、
共感する、ということに、何か私は重きを置いてるのかもしれません
同調してほしいわけではなくて
まあ同調って、してもらったら悪い気はしないでしょうが
なんかしら、だれかのどこかと「ピッ!」みたいな光線がでるのが嬉しい。
 
あ、そうです、先日のにかさやの映像作品「HARMONIES」の上映会、
行ってくださった方、ありがとうございます。
わたしも、完全に完成したもの、まだ通して見ていないのだけど
完成間近の頃のを見せてもらったとき、
「これ劇場でみれないかな」ということを言い出したのは私で、
なので劇場で私も見たかったな。
なんで劇場かというのは、見始めたら最後まで一気に見て欲しかったから。
映画みたいに。
これは撮影・監督の元宮正吾さんの作品。
にかさやがでているけれど、にかさやのものではなくて元宮さんの。
もとみんは、さやさんたちの後輩で、
わたしは花やしきのライブの日にはじめて会った。
もともとこの日のライブ映像をDVD化するかもしれないからということでカメラを回してもらった
その話を私とさやさんでつぶしてしまって、もとみんがその後の私たちにカメラを回し始めた
1年余りの期間の映像がこうして編集され作品となる
私たちの思考は日に日に変わっていくけれど
ある時期の私たちを、私たちの居た場所を、こうして捉えて残してもらえるのは
ほんとに有り難いことだと思う
2003年のUSツアーの時のもそう
浅井真理子という人の目に映った、私の居た景色を、丁寧に見せてくれた
映っている人と撮っている人の関係性も、撮られたものの中にでる
その時に感じていたことと今とではずいぶん違うけれど
あの時の私が確かに今も自分の中にある
過ぎていくのだけど、消えるわけではないのだな、と思う。
昔の自分と、共感するところもある。
忘れていたことも蘇る。
記録というのはすごい力を持っていると思う。
うちには父が撮ってくれた8ミリの映像やカセットの録音がいろいろあって
あとから上書きされていった記憶もたくさんある
ふとしたとき、そういうものをみて、聴いて、立ち返らせてもらえるのは
とてもありがたい。
わたしはもういっぱしの大人といえる年齢のはずが、
いつまでも大人の世界に遠慮しているようなところがあって
それは逃げているだけだなと思う
 
シアターイワトでのライブは
イワトのボスの公子さん、甲賀さん
息子夫婦の太呂くん、ひなちゃん
そしてスタッフとして支えてくださる劇団の若い役者さん方々
そうした厚い層に受け入れてもらって送り出されている感じが
とても素敵なのです。あそこは私にとって特別なところ。
だから自分の信頼してる人を連れて行ってまきぞいにしたくなる感じ。
だからといって普段と違う何かが出来るわけではないのだけど
ついつい、あそうだ、これもあやまらなければならないと思ってたんだけど
ついついしゃべりすぎてしまいました
ごめんなさい
あの日前半11曲を予定していたのを、
1時間強、と見込んでいたところ、2時間経ってしまっていたのは
あれはラジオの癖がでてしまいましたね
普段30分の番組の中で、たいてい3曲を流してあとはしゃべっているのですが
それとおなじ時間配分になっていました。
でもとても楽しいひとときでした。
 
その日No12ギャラリーに見に行ったひょうたんで作られたランプ、
熊本のまさよちゃんとバリのサカくんという人が一緒になって
熊本で種からひょうたんを育て、それをランプにしていく
もうなんかたまらんのです
二人の醸し出す雰囲気が。
たまらんくなって、ふたつ持ち帰りました。
部屋で暗くして灯してみた。
こんな楽しみ方があるとは知らなんだ。
ひとつは大切な友人夫婦にプレゼントしました。
        
ところで最近、「ニカイドのラジオ」でも毎週かけさせてもらっていますが
ダブルフェイマスの皆さんと一緒にやらせてもらった「幸せハッピー」
これほんとにいい歌。
坂本冬美さんが歌う原曲を最初に聴いたとき、
忌野清志郎さんの歌詞と、細野晴臣さんのメロディが
あまりにもバスッとわたしの中に飛び込んできて
最後まで聴き終わらないうちに歌い踊り出してしまいました。
この歌を歌わせて頂けるなんて!と幸せに溢れました
この曲、せめて「花」とか「なだそうそう」とか「いい日旅立ち」くらいの
日本のスタンダードになるべき曲だと思います。
「千の風になって」くらい浸透してもおかしくない。
ほんとに、口ずさむ端から嬉しくなる歌なんです。
辛いときに、この歌がどんだけあなたを励ましてくれるでしょう
わたしはほんっとに励まされた
出会った喜びにわなわなしました
先週はラジオでかけながら歌って、ボーカルダブルトラックにしてみましたが
それも楽しかった。
ダブルフェイマスは今年結成15周年らしいです
すごいですね
もうね、レコーディングがほんとにこれがまた、楽しかったんですよ
すごくあっさり録れました。せーの、ドン。で3回目くらいだったでしょうか?
コーラスの録音もめっちゃ楽しくて。
栗原さんの指令で他のメンバー一列に立たされてのコーラス録り
私も派遣投入されヤアヤアやって
なんか仲良さそうで、ほんとに羨ましかった
エンジニアさんの中村さんがまたギャグをいっぱい挟んでくれて
この人らいつもこんな楽しいレコーディングしてるのか。とカルチャーショックでした
わたしもこれから楽しい録音をします。

またまた長くなりましたが
またまた。

そういえば、今年発見しましたが
お化粧をすると薄着でも耐えられる。