12/26 ~ 2/1

いまさらながら
年末からのツアー日記続き

12/25 ライブで気分がよくて、調子に乗ってビールを飲んだ ホテルからブログも書いた
翌日。からだも重いし 荷物も重い。ムジカの場所もわからない。助けてタクシー
夕方になっても声が元に戻らなかったムジカジャポニカでのライブ
だけども、酒を飲んでてもいい歌歌っていた歌手はいるじゃないか、
腹の底から歌ったら声は出るんじゃないか?と思ったら出た 別の種類の声だけど
もしかしたらこっちがほんとかも、という気もしないでもなかった
その勢いで「愛の賛歌」を歌ったら、日本語の部分の歌い方に新たな景色が見えた!
ああ、なるほど!こうだったのか
つぶれてみて 初めて見えた 声景色

翌日のオフを、塩屋の旧グッゲンハイム邸にて過ごさせてもらう
音楽家の森本アリくんが家族で管理している旧洋館
昨9月、神戸帰りに渋谷毅さんと遊びに寄って わたしはすっかり塩屋通
洋館管理のいきさつを知り 深く感銘を受けた
私の年齢は、もうこのくらい大きな決断をしていい年なのだ などと思う
町を動かしている人
私に出来そうなことを考える
夜テレビでパフュームのライブをみる。広島出身ということもあって多少ひいき目
踊りがよかった 歌は口パクのようだったが、身体が歌っていたからいい
比較的大柄なのが好感が持てる

翌朝は住人のみなさんでの餅つき大会
ドラマみたいだった 若い人たちが集まって暮らしている
ドラマみたい と思うときと 外国みたい と思うときは ちょっと似ている
おいしかった。杵の木くずが紛れた餅
アリくん率いる 三田村管打団? の2ndアルバムはとてもいい
わたしが寄せたコメントはライナーノーツにも載ることになったらしい (載ってた)
もう出たかな?私のアメリカツアーのボックスと同じレーベル、コンペア・ノーツ。
渋谷で「なぎ食堂」というベジレストランをやっているライターの小田さんがやっている。
わたしのCDはいろんなレーベルにまたがっているので、レーベルメイトもたくさんいる。
今回、ニカセトラの中で歌わせてもらった「日暮れ道」という曲は
ポエット・ポートレイツのレーベルメイト、都市レコードの1stに入ってる曲。
都市の曲は一時期はまった
このごろは、あんなはまり方をすることがない
のは、ちゃんと向き合えてないのだろう スピーカーに
鑑賞したいなあ
  
塩屋から在来線で姫路のイーズへ。
駅でお迎えを待つ間、寒すぎてやりきれぬ気持ちになる。
朝から餅つきで外に出ずっぱりだった上、電車の事故でやたらと途中の駅で降ろされては待たされた。身体が冷え切っている。身体が冷えると心も冷える。
が、暖かいお店で温かい汁物をいただいて 冷えた身体も心もすっかり温まる。
冷えると孤独感が増幅。暖かいと気持ちも明るくなる。ああこれ、ニカセトラの主題。単純。
イーズにて2008年の歌い納め。に文句なし。楽しかった。ようやくつかめてきた。ツアーというものが。「世界で一番熱い夏」。

くたくた脱力で帰郷。新幹線こだま号しか止まらぬ駅に降りたつと、森林のにおい。
ほんまにこんな田舎に住んどるかいな私は、といつも思う。
あ~ええにおい、とか思うもつかの間、駅に迎えに来てくれた父が落ち込んでいる。
届いたばかりの新車で出迎えちゃろう、としたら、家をでるところでいきなりこすったらしい
まあ、けががなかっただけえかったいね、とかなんとか慰めてたら
私が予定の新幹線に乗り遅れて日が暮れてしまったことに言いがかり
絶対謝らない性格 こすった車は私の初めての新車です
帰り着いたらばあちゃんは、やれこうして、ああして
おいっこめいっこは、やあやあもめよる
家はたいへんだ
 
年越し、年明け。
 
年明け一番のライブは、ツアーの続きではなくて、大友さんと高嶺さんの出版記念イベント。
めずらしく東京トンボ返りなので飛行機を使ってみた ら やっぱ気分的に近かった
往きの道中、高嶺さんの「在日の恋人」を読む。電車に乗ってすぐ読み始めて、
飛行機を降りる間際に読み終わった。
羽田に降り立っても気分はすっかり本の時空2003年。すばらしい読後感。
感傷にふけっていると、電車乗り間違えて、横浜駅・・・
SPURの取材時間に大幅遅刻。ごめんなさい
それにしても 感動した。「在日の恋人」。
自分の過去の行動が、他の人の日記によって記録されているというのも
初めて味わう感覚で非常に嬉しい。
わたしにとっての一コマと思っている時間も、
その多くは、誰かと共有した時間で、その人の中に私が生きてた時間が確かにある
改めてそんなことを思う。
丹念に選ばれた言葉が並べてある
文章は人を表すなあ
そんな嬉しい気持ちが始終包んでいたこの日のイベント
大友さんも高嶺さんも そんな感じだった
わたしはよんでもらえて とても嬉しかった
大友さんの歌うのを初めて聴いた
とってもよかった
あんなにギターが上手な方でも、歌うときのギターは 凝らないんだなあ
それもちょっと嬉しい感じがした
飛んできてよかった
 
その週末からツアー再開。金土日、関西3連夜。京都京都大阪。
まず金曜。ザンパノは録音でもお世話になったカフェ。
叡山電鉄は風情があった。電車で来たのは初めてだった。
店の前は、大きな踏切で、踏切のバーは長くて途中で折れるようになっている。
バーには垂直方向にリボンが何本もぶら下がっていて、
踏切が一斉にあがると、まるでカマキリが立ち上がったみたいになる
リボンがカマキリの足のトゲトゲに見えるんだな とかなんとか
という景色が、ザンパノの窓から見おろせる
  
お客さんは、ステージに対して基本的に横向きに座っており
結婚パーティ2次会で歌っているような雰囲気
この形は苦手だと思っていたけれど 関係なかった
すごくいい雰囲気だった ありがとう
ハイヒールの件もそうだけど 裸足でなくては歌えないと思っていたような
これまでのNG的な要素をいろいろ覆すツアーとなった
「せんぷてんばぁ」を、「時が流れても」の後に歌ってみたら、
あ、この歌、こうなのか、というはじめて得る感覚あり
  
夜中、メトロでユア・ソング・イズ・グッドのライブがあるとのことで見に行く
  
土曜日。ソールカフェ ずっとお誘いいただいていたお店。
メールでのやりとりと実物の、店主のイメージが違った
白シャツにギャルソンエプロンな感じかと思ってたら、ニットキャップだった
大きく熊っぽい男の人と細いウサギっぽい女の人。絵本のように誠実そうなお二人。
リハーサル。声が自分の身体を離れて宙に浮かぶ。なんか懐かしいと感じる聞こえ方。
窓ガラスが湿気で曇っていて、車が行き来する音やランプの明かりが混ざる。
それがアメリカツアー中のサンディエゴのタコス屋に似ていて
なので、というのもへんだが、第一部は着て来た格好のままでやらせてもらった。
あのツアーの頃は、衣装とかはなくて、サウンドチェックさえないときもあって
会場に着いたときにはもうお客さんが待っていて、車から降りてそのまま本番、ということもあった
あれが私にとっての初めてのツアーだったが それがいきなり3週間23公演で
でもその時はマウント・イアリのライブについて行っただけだから、私は3,40分やるだけ
私のことなどはじめて見る人ばかりっていう気楽な状態
衣装とか着替えるんじゃなくて、ステージもフロアもそのまま同じなのがかっこいいと思っていた
今も、それもいいと思うし、着替えるのもいいと思う。別の味つけになるだけ。
うどんを、ざるで食べるのも好きだし、熱いのも好き。味で一番好きなのは、
ゆでたのを冷水で締めずに、ぬるいままレモンと、ごまと、しそと、つゆをかけて食べるの
でも汁うどんがスタンダード。かまたまも好き。冷たいのもたまにはいい
けど麺そのものがおいしくないと、どうやっても どうでもいいかんじ
おいしい麺だけが出回ればいいのに、と思う
丁寧に作れば そうなりそうなもんだが
あのゆでうどんはどうしてなくならないのか
らくなことにおいしさは負けるのか
  
サウンドチェックの途中、ベートルズのべーちゃんが
スコーンを差し入れて顔を見せてくれたのが嬉しかった。
べーちゃんとは3カ所一緒に回ったことがある。6年も前だ。
あの人はおぞましくよい。でもあんまりライブをやっていない。
でも聞きたい。から広島に旅行がてら来てと口約束。客として見れる企画をたてよう。
 
日曜朝。KBS京都の番組コメントを収録後、大阪へ。阿波座のマーサ。
早く着いたのでランチからサウンドチェックまで長居。
会場に少しでも長く居ると居れば居るだけ身体がなじんで声もなじむ ような気がした。
雨降りなのに、みなさん来てくれて、リクエストたくさん、ありがとう。さすが長いよしみを感じる大阪。
「いくつもの花」を歌っているとき、じわっときた
他の曲の時も、なんども、涙がこみ上げてきた
ひとつの企画で3連夜続くのも、集中力が増していいと思った
  
平日はいったん帰宅。
おばあちゃんの介護用品が毎日あれとかこれとか届くのの設置
合間合間でカーディガンの虫食いを補修。
コンピューターを開かなければ動物らしい毎日が送れる気がする
 
また金曜。こんどは名古屋。
先週のリクエストに触発され、最近やってない曲もやってみる
そしたらさらにたくさんでたので、結局たくさん歌ってしまった
それにしてもうれしいもんだなリクエストっていうのは
KDハポンのPAさんが「ニカセトラ」の2004年非公式盤を持っていてかけてくれた
もう何年も聞いてなかった。今回のアルバムに収録しなかった曲やバージョン違い、懐かしい。
 
土曜。金沢へ。今回初めて着てきたお下がりのぶ厚いコートが役立つかどうか興味津々。
福井あたりで真っ白雪景色。ひゃ~北陸。でも金沢は降ってなかった。
もっきり屋のマスター。ニカセトラのアナログを差し上げたら
「こういうのが一番嬉しい」とすぐかけてくれた
昼過ぎから雪。
ライブ中、屋根からどさっと落ちる塊 人がおちたかと思った
控え室代わりに居させてもらったペーパームーンというバーは
童話に出てくるような店だった 猫がしゃべりそうなとこ
半地下になった窓から、雪がどんどん降り積もっていく眺めが、さらに異空間を盛り上げた
ハイヒールの裏はつるつるで、店と店の移動中、一回こけた。
仲介してくれた古本屋、あうん堂さん、No.12ギャラリー ありがとう。
  
富山はお寺の会館。照明がきつくてお客さんの顔が見えないので 信じてやるしかない
見えないこともあるよねえ 本来、夜は闇
チャイを出店してくれていた、富山市内のアナザーホリデーさんが描いてくれたポスターに感激。
ochamurainika.jpg
「お茶侍さん」という絵本を描いていらっしゃるとのこと それとダブらせてあったらしい
あまりにもよかったので、翌日お店を訪れる。
ここ?!ウケる 立地がおかしい。
紅茶専門店 筋のとおりっぷりに尊敬の念
会場だった善巧寺さんの住職とは同い年。同じ宗派のお寺の後継者ということで同志
いろいろ話をした
 
翌日金沢へもどってサケロックのライブを見る 知らない土地で見るのも新鮮
新譜の『ホニャララ』は、これを待っていたよ!と思う傑作。
 
北陸から北海道というルートで移動する機会は珍しい 空からの景色も違う
雪の積もった日本列島はなんと美しいのだろうか 版画のよう
青森の半島の両角がどちらも、名刀のような美しい線 あの地形はすごいなあ
  
札幌。
雪は降っていなかったが、道路脇によけてある雪の量のレベルが違う
ホテルの前の道路は全面ぶあつい氷に覆われている という信じがたい状況
寒さは恐れていたほどではなかった コートが役に立っている
  
かの有名な時計台の二階でライブ。
札幌だけ一部構成。公共施設ならではの時間の制約があり、
それなりに広いので「距離の近い人たちへ」の場所としては少し迷ったが
古い建物とは縁のほうが大事。次いつ出来るともわからない。
ブックレット「ニカセトラのエトセトラ」を生んでくれたレコード屋さんの秋庭さんのことは先述したが
今回のツアーは、縁を大事にしたかった
自分をとりまくいろんな因縁
見えているのはほんの氷山の一角だけど
 
翌日は大正時代からつづくお宿、丸駒温泉にてオフを過ごす。
支笏湖とつながっている露天。あはは。寒すぎて、ばかげていて、すごい。
 
そしてイワトで千秋楽。引退コンサートみたいな錯覚に陥った。
イワトでのライブのことは冊子の「イワト」に寄稿しました。3月15日頃発行されるそうです。
昨年のVol.2にも一度寄稿してます。今回が2回目。くわしくはシアターイワトへ。
 
こんなことを書き連ねてインターネット上にアップして
そんなことより作詞のひとつでも仕上げたらどうだ?曲の一つでもまとめたらどうだ?
パソコンに向かうと時間の過ごし方をやはり間違える
とおもいながら そうでもないと思うようにしてみたりもする
 

posted by Nika | 2009.02.22 15:04

ツアー終わりました!

ニカセトラのツアー、全15カ所、終了しました。
来てくださったみなさん ほんとに、ほんとに、ありがとうございました!!
それぞれの土地で、お店の方、スタッフさん、そして集まってくださったお客さん
いろんな人に出会えたことがなんとも有り難くて
これまでもツアーはしていたけれど、一人のワンマンで回らせてもらったのは始めてで
それはやっぱり特別のものだった。
それゆえの緊張感もあったけれど
回を重ねるにつれ、気持ちは高まり
最終日のイワト、始まるなり、まだ歌ってもいないのに、感極まってしまった
これで、このセットでやれるのも最後だ、と思ったら まるで卒業式みたいな気持ちがした
このセットリストは、このツアーでしかできないので
 
「距離の近い人たちへ」 という名前を思いついてくれたのは、
ニカセトラのアナログを出してくれたカクバリズムの代表、カクバリくんで
やっていくにつれ、ぴったりのネーミングだったなと思った
私は名前をつけるのが苦手で
イベント名でも、ツアー名でも、曲名でも、アルバム名でも
だけど名前から内容ができあがっていく と常々感じていて
だからとっても重要
「ニカセトラ」 は 自分でつけた
人によりけり と思うけれど、どうも私は、形から中身が作られていく質で
たとえば衣装
 
今回は靴を履いた。
年内は少しだけかかとのある革靴
年が明けてからはハイヒール
なんでハイヒールにしようと思ったんだっけ
鏡の前で、衣装を着てみていて、その衣装に合う靴がそれだった
それだった、なんて断言してみたって、私がそう思っただけだが。
家の部屋の中で、ハイヒールを履いて予定の曲目を歌ってみたら
すごく調子よく歌えた
ためしにハイヒールを脱いでみたら
なんか緊張感のない声になった
それはそれでいいときもある
けれど、今回わたしは緊張感のあるほうでやってみたかった
 
いつものPAのトキちゃんが合わせてくれるマイクの高さがずれた
 
富山の会場では、お客さんは靴をぬいで座っているのに
わたしは履いている
これまでと逆だなあと思いながら
 
北海道の時計台だけは、木製のステージがあまりにも靴音を響かせるので
途中で脱いだ
 
音が気になったと言えば
京都のソールカフェでは、リハーサルの時には全く気がつかなかった時計の音が
ものすごく大きく聞こえ
そのカウントに「時が流れても」の自分の拍がわからなくなって、
曲が終わった後、のけてもらった
 
京都のもう一カ所、ザンパノで、
ライブ後、
メニューの字が異様に小さいことを指摘したら
店主の"にいやん"は 自信がないんよ といってたけれど
ものっすごいおいしい
おすすめは何かと聞かれても困るという話になり、
自分としてはすべておすすめのつもりで出している、と。
それはCDの物販で時々出くわすやりとりと同じと思った
自分はおいしいと思って出しているけれども その人が今何を欲しているかによるよね
という話
自信がないというのはちょっとまあ言葉のあやだと思う
でも、その人にとっての好き嫌いがあって当然で、
ある人にはよくても、ある人にはよくないので
それに、もっといいものを追求する気持ちも常に持っているわけで
そういうときの自信と、引き具合は、自分にどう説明したらいいのかしら
  
いつでもござれ で いたいなあと思うけれど
現実にそういようと思うと なかなかたいへん
リクエスト大会 みたいなコーナーを設けてみたりしましたが
とっさにはできない曲も出てきて
それでも無理矢理、すべてのリクエストに応えさせてもらいました
コードや歌詞を忘れていて、スムーズにやれない曲もあって、ごめんなさい
最初からやるつもりにしている曲でさえ、スムーズにやれないのもあって、失礼しました
だけれども あのコーナーは楽しかったです
場所場所で、いただくリクエストがちがって、おもしろかったなあ
意外と古い曲、一度しかやったことのない曲などをリクエストくださる方も多く
自分のことを知ってくれているのだな、という実感が、ほんとうに私を嬉しくさせた
ほんとに有り難いなあと思って もったいない気持ちがした
 
金沢なんて、ほんとに初めて行く土地だったのに あんなに盛り上がってくれて感激
 
大阪のマーサ、名古屋のK.D.ハポンはたくさんリクエストもらって、
ついつい全部やってしまって
長丁場によくつきあってくれたね~~重ね重ねありがとう。
 
後半のセットは、ほとんど一緒だったのです、所々入れ替えたりしていたけれど
いくつもの花 と 日暮れ道 の順序
雪の降る街を と レールのその向こう の順序
これは何度も入れ替えながらやっていた
不思議なくらい、順序によって、曲にこもる感情が変わるのです
こめすぎやろ、と自分で自嘲する気持ちも湧かないわけではないですが
そこは、ちあきなおみさんを念頭に浮かべて、ふんばる
自分がしらけた時 見ている人はとっくにしらけているだろう
かといって、こちらもほどほどなほうが持続しやすいこともある
 
ハイヒールを履くのは、持続しやすくする効果もあった
でも最終日のイワトでは、立っているだけだったのに、足がしびれた
何の持続なんだっけな
集中力 かな
  
「あんたは縦の線がねじれるね」と、高校生の頃、書道の先生に言われたことが
よく頭をかすめる
 
身体も、縦の線が傾かない方が、声もよれない
だからマイクとの距離を手を動かして調整する方が 声がよれない
けれどギターで両手がふさがっているときは、
マイクとの距離は身体を動かして調整するしかない
身体を動かしたくないときは、身体の内側を動かして調節するしかない
プラス、PAさんとのチームプレイ
結局外に出ている音、お客さんに聞いてもらう音は、私自身は聞くことはできない
けれど自分が気持ちよく聞こえていると、つるつると声がひきだされる
聞こえ方によって声がかわる
衣装によって 振る舞い方も変わる
靴によって 歩き方も変わる
照明によって、ムードも変わる
ムードが変われば未来は変わる
形から、中身はつくられていく
と 思う という話
は、つきない
 
ツアーは、お店によって機材も、いじる人も、鳴り方も、いすの配置も、照明も、気温も
もちろんお客さんが すべてちがう。
リハーサルの時間をたくさんとらせてもらった その空間に慣れるため
その空間での自分の出す音の感触を確かめたい
それによって合う曲、合う歌い方を見つけたい
本番は お客さんがいて、また全然変わっている
おもしろいねえ
全然違うんだもんね
些細なことですけどね それを試させてもらえているなんて 贅沢
でもお客さんが、ステージを作っている ほんとに
求められてもなかったら、やる意味がわからなくなる
さっさと引っ込みたくなる
みなさんの時間を、貴重な時間を私に与えてもらっている
その時間は二度と返らない一瞬一瞬なのに
どうもありがとう。
お預かりします!
という気持ちがした
お預かりした時間に、中身を詰めてお返しできただろうか
終わった後 直接お話しできるのが、ものすごく励みになる
中には、私がそこにいても見向きもせずお帰りになる方もいらっしゃる
期待はずれだったのかしら・・・お悪うございました・・・とがっくりする
けれど、簡単に言葉や態度に出されない方もあったのかもしれない
距離の近い人たちに、いろいろ教わった
ああ 今もう一回 ツアーに出たいな
ツアーを続けている人たちの気持ちがすこしわかった
だけどしばらく辛抱して
そうして、いつかまた、ツアーに出たいと思います
本当にどうもありがとう。
また会える日まで
どうぞごきげんよう。

posted by Nika | 2009.02.10 23:37
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