つれづれにかvol.38

イギリス/スコットランド ツアー 2006 日記 その12

4月18日(14日目)
子羊 疲れた。とだけ書いて寝てしまった。昼間、泥の中でこけて、すっかり力を吸い取られてしまった。小雨ちらつく中、カラニッシュをひとしきり見物した後、皆でレストハウスに向かう途中、子羊だ~とかはしゃいで、近くで見ようと小山を登ろうとしたらズルッ。立ち上がれずズルッ。ズルッ。まるでたけし軍団。いつまでたっても泥糞の中で泳いでいる。せめて笑ってもらったら良かったが、皆私を置いて行ってしまう。遊んでいるように見えたのか?羊が見下しメエ~。下着まで染みて身体が冷える。着替えられず数時間。トイレにこもって最低限、車に乗れる処置。アメリカツアーの時も、景色がきれいでくるくる回っていたら泥池にドボン。目が回っていてドボン、ドボン。アウトドアレジャーに嫌われている気がする。
 部屋に戻ったのが午後2時。ベッドに倒れ込みたかったが、泥ズボン泥ダウンを洗っていたら40分も経っていた。会場へ。ぐったりして何も手伝う気にならない。おなかもすいた。リハはうまくいった。声がよく伸びた。
 客席の様子をうかがわず、いきなりステージに立ってしまったのはロンドン以来。やっぱり見ておけば良かった。今日ばかりは一番手でやらされてることに少し不満を感じた。と言っても、都市のように遅れてくる人がいたわけではないので、その点では今日ばかりはなんて言うほどのことでもないが、お客さんの反応を事前にみておけるかおけないかは随分違う。ステージから見ると、反応が薄くて興味なさそうなのかと思ってしまったが、カーマアイナの時、客席横から見ていると、すごく丁寧に聞いてくれている。空席が目立つとなんとなく盛り下がってしまうが、数が少なくとも、来てくれている人たちは皆、ちゃんと見てくれている。それなのに私はハッタリ的なことで乗り切ろうとしてしまって悪かった。後半はちゃんとやれたけれどそこへ立て直すのに時間がかかってしまった。リハの時イメージしたままでやればよかった。青柳さんはその点安定していて、どこでもかわらず自分の演奏をしている。3番手のテニスにそんなことを伝えた。彼らは「ありがとう」と言って、ディレイを使って淡々としたいい演奏をした。
 なんにせよ、やはり疲れていた。

掲載:QUATTRO PRESS vol.84 / PARCO-CITY FLYER 2009 April
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