つれづれにかvol.36

イギリス/スコットランド ツアー 2006 日記 その10

4月16日(12日目)
 9時から9時くらいまで寝たはずなのにまだまだ眠く、顔がふにゃふにゃになってる、猫みたいとテニスの二人に言われる。そんなに顔の違いって人にもわかるものなのかしら。朝食後も部屋で縫い物したり余裕を見せつつ、ぶらり一人で街へ。昨日のタイフード屋もヌードル屋も、イースターなのでことごとく閉まっていて、駅の向こうまで遠出して、坂の途中の中華料理屋の看板メニューに汁ラーメンを見つけて入る。少々高級そうなお店だったが、写真の載ってるメニュー表や食材のチェックシートみたいなものも出してくれて、どうも中国人と思われたっぽいが、若い女性の店員さんが姉妹を気遣うように優しく親切にしてくれた。外国での一人外食はこれが初で、うまくいったのが嬉しかった。結局親切にされたことに舞い上がり、細いヌードルが食べたかったのに、フーヤンとかいうきしめんみたいなのを「すごく美味しいわよ」と薦めてくれ断れずそれにしたがハズレだった。汁が欲しいのに麺に吸われて汁がなくなっていく。でもエビ蒸し餃子がめちゃうまだった。日本のホテルとかの中華料理屋にありそうな感じ。長江という店だった。青い印象。中国料理も地域によって違うのだとわかってきた。北京系は揚げものとケチャップのイメージでどうも好みと違う。中国のこと全然知らないけど知りたくなってきた。食後の復路、靴屋で靴を買ってみる。本屋でキラキラシールを選んでいたらおなかが痛くなったのでホテルに帰る。おなかを壊した。せっかく親切にされたお店だったのに。お姉さんの優しい顔がトイレで浮かぶと、なんだか自分が裏切ったような気持ちがして悲しくなった。
 気を取り直してライブ。会場は初めてライブハウスっぽいところ。選曲に悩み、リハで「絵空葉書」をテニスの2人にやってみてもらったが、今日はやめることに。茶色いアップライト・ピアノがあってなんとなく愛着を持ち、ピアノデビューしてみることにした。なんとなくこのピアノでデビューしたいと思った。1曲目に「カイユボット」をピアノでやった。私のことを初めて見る外国人たちには私がピアノを弾くことがはじめてだとかは全くどうでもいいことに決まっている。というのがよかった。
 ライブ後、ビルたちがテイクアウトしてくれたカレーをテニスの部屋で一緒に食べた。食のレベルがどんどん上がってきた。

カイユボット

掲載:QUATTRO PRESS vol.82 / PARCO-CITY FLYER 2009 February
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